60歳代に入るとそろそろ考え始めたいのが、資産の整理についてです。遺された家族になるべく手間をかけないためには、どのような対策をしておけばよいのでしょうか。

2024年からはいよいよ新NISAが始まるとあり、「お金を貯める」「増やす」モチベーションが高まっている方も多いと思います。

しかし、その後のことも考えておいた方がいいでしょう。

本記事では、60歳代の貯蓄状況や、今から始めたい資産の整理方法、相続税対策について紹介します。

60歳代の貯蓄状況

まずは、60歳代の貯蓄状況について見ていきましょう。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和4年」によると、60歳代の金融資産の保有状況は下記の通りです。

金融資産を保有している人のうち最も割合が多いのが「3000万円以上」と答えた人で、全体の19.2%を占める結果となりました。

次いで多かったのが「2000万円以上3000万円未満」と答えた人で、8.2%の結果となっています。

退職金などで大きなお金を手にすることが多い60歳代では、まとまった貯蓄がある人も多いことが分かります。