ソフトバンクのアーム事業

アームの上場

過去10年間のIPO時の時価総額グローバル上位15案件において、そのうち6件を同社が主要株主であったIPO案件であった。

アームも520億ドルとなったため当然ランクインしており、同社の投資成果が実ったと言えよう。

なお、当該IPOで売り出したアーム株は発行済株式総数の10%であり、アームが引き続き同社の連結子会社であることに変わりはない。

IPOにより、

  • 現金・現金同等物:7451億円
  • 資本剰余金:6744億円
  • 非支配持分:707億円

が同社の貸借対照表に計上されている。

アーム事業の業績

アームは主に、低消費電力型マイクロプロセッサーおよび関連テクノロジーのデザインなど、半導体のIP(回路の設計情報などの知的財産)のライセンス事業を行っており、製造は行っていない。

アームの業績は、半導体市場の動向にプラスにもマイナスにも大きく影響を受ける。

CPU、グラフィックスプロセッサー、AIアクセラレーターおよび統合プラットフォームなどの関連技術を開発することで、顧客が次世代のコンピューティングデバイスを開発できるようサポートしている。