70歳代以降「貯蓄3000万円超」の世帯は約27パーセント。では厚生年金と国民年金の平均月額は?
70歳代の貯蓄額100万円未満は約8%
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人生100年時代といわれる中、長生きすることがリスクだという話も出てきていますね。
長く生きられることは良いことですが、そのために予想していたよりも必要な老後資金が増えるということが、リスクといわれる所以の一つです。
今の働き盛りの方々は、そんなリスクも考えながら働く必要があります。
将来の老後の生活に向けて、70歳代での貯蓄はどのくらいあれば安心できるのでしょうか。
年金がいくらもらえるかによっても、必要となる貯蓄額は異なってくるでしょう。
今回は、70歳代の貯蓄事情と受け取れる年金を合わせてみていきます。
1. 70歳代以上世帯「貯蓄3000万円超」の世帯は約27パーセント
まずは、総務省の公的資料から70歳代以上世帯の貯蓄事情を見ていきます。
金額ごとの割合も紹介しますので、「貯蓄3000万円超」の割合に注目してみましょう。
1.1 70歳代以上の貯蓄現在高はいくらか
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」によると、70歳代以上の貯蓄の平均額は2411万円です。
70歳代の全「187万4554世帯」について、貯蓄現在高ごとの世帯数も見ていきましょう。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/元証券マン/AFP/一種外務員(証券外務員一種)
立命館大学卒業後、みずほ証券に入社。主にリテール営業に従事。富裕層顧客から未上場法人に対して株式や投資信託の販売、事業承継など、資産運用コンサルティング業務に携わる。その後、広告業界にて法人顧客に対しての新規開拓・コンサルティング業務に従事。現在は長年のコンサルティング業務で培った経験を基に、個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)の資格を保有。大阪府出身。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。