大正製薬ホールディングスに対する公開買い付け「目的」

同社の中長期的な当社グループの企業価値最大化を考えると、急速に変化していく事業環境において激化する競争に勝ち抜くために、抜本的かつ機動的な意思決定を柔軟かつ迅速に実践できる経営体制を構築することが必要不可欠である一方、

  • 各種施策は直ちに収益に貢献するとは限らず、相応の時間と大きなリスクを伴うものであり、株主から全面的に支持されることは難しい
  • 株式の上場を維持するために必要な費用(継続的な情報開示に要する費用、株主総会の運営や株主名簿管理人への事務委託に要する費用等)が増加しており、今後、当該コストは経営上の更なる負担となる可能性がある
  • 当面はエクイティ・ファイナンスの活用による大規模な資金調達の必要性は高くなく、また、社会的な信用やブランド力も維持可能であると見ており、今後も継続して当社株式の上場を維持することの必要性を見出しにくい状況にある
  • 非公開化後が取引関係に与える影響は限定的であると想定される

などから、大手門株式会社はTOBを実施する。

大手門株式会社の意見は、同社取締役会の意見と同等と見られるため、上記が同社が今回の買い付けに賛同する目的と言える。

大正製薬ホールディングスに対する公開買い付け「買い付けの期間と価格」

買付け価格は、普通株式1株につき8620円とされた。