また、エントリーレベルの価格帯商品に注力して流通量を増やしたメーカーがあったことも影響した。

スマートフォンは、一般的に高価格帯のハイエンドモデルの方が利益率が良いとされるところ、中南米の2023年第3四半期は利益率よりも出荷台数を優先した結果と言えよう。

カウンターポイント社シニアアナリストAndres Silva氏は、以下のように述べている。

「出荷台数は伸びたものの、・・・スマートフォンの売上額はまだ戻っていない」

「中南米の2023年の経済成長は予想をわずかに上回っているが、消費者のスマートフォン買い替えサイクルの加速には繋がっていない」

2023年10~12月のみならず、2024年もしばらく推移を注視していく必要があろう。