YouTube再生回数5億回以上、「ドリフトの神」ケン・ブロックが幕張に降臨

筆者撮影(以下同)

「ドリフトの神」と呼ばれるケン・ブロックとは

1月12日~14日に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2018」。その会場に現れ、屋外イベント会場で超絶ドリフトを披露したのが、アメリカを代表するラリードライバーであるケン・ブロックだ。

ケン・ブロックは1967年11月21日生まれのカリフォルニア州出身で現在50歳。ラリー、WRC(ワールドラリーチャンピオンシップ)やX-GAMEなどで幅広く活躍し、YouTube動画『ジムカーナ』シリーズにおいては、合計で5億回以上もの再生回数を誇るドリフトパフォーマーでもある。

続きを読む

会場では1965年型フォード「マスタング」をベースに、ドリフト用に4WDへと大改造したマシン「Hoonicorn RTR Version2」も今回展示された。NASCAR用の6.7L V8エンジンにツインターボを装着した、1400psのモンスターマシンだ。このマシンがパイクスピークを走った最新作の動画『Climbkhana』でその超絶な走りを確認できる。

一般客の同乗走行もあった試走会では、タイヤスモークで視界ゼロの状況に

パートナーシーップを結んだトーヨータイヤのブースに登壇

「TOKYO AUTO SALON 2018」TOYO TIRES/NITTO出展ブースにて、ドリフトの神様であるケン・ブロックと、BJバルドウィンのトークセッションも行われた。

BJバルドウィンは1979年9月6日生まれ。ラスベガス州出身のオフロードドライバーだ。世界でもっとも過酷と言われる「BAJA1000」において、セカンド・ドライバーなしで2年連続制覇したのはBJバルドウィン選手のみで、ダカール・ラリーでもクラス優勝を果たしたオフロード界では歴史的ドライバーだ。

ケン・ブロック同様に、人気のYouTube動画シリーズを持っていて、『Recoil4』ではキューバのバハマを舞台に、トロフィートラックが街中を激走し、50メートル超えの大ジャンプを披露したことでも話題になった。

左からケン・ブロック、BJバルドウィン、清水隆史 東洋ゴム工業代表取締社長、水谷友重 同社常務執行役員

 

さて、トークセッションでは、ケン・ブロックが崖ギリギリにドリフトした動画『Climbkhana』で、コロラド州の標高4000メートルのパイクスピークの山頂まで激走したことについて語った。

「パイクスピークという過酷なステージで、タイヤに過大な負担がかかったのにもかかわらず、温度もトラクションも安定していた」

一方のBJバルドウィンは、BAJA1000で使用したTOYOタイヤ「OPEN COUNTRY」について語った。

「BAJA1000はタイヤにとって過酷な状況で、速度も150マイル(約241km/h)以上出る。それに、60マイル(約96km/h)の速度で電子レンジ並の大きさの岩に当ってもパンクしないタイヤだったから、トラブルが少なく勝てた」

タイヤというのは実は重要なパーツで、いくらエンジンパワーがあろうが、最終的に駆動や制動を路面に伝えるのは4本のタイヤのみ。それだけにタイヤが担う役割は大きく、タイヤが違えばタイムや燃費も違ってくるだけに、タイヤ選びが勝敗を分けると言ってもいい。

パイクスピークを走ったマシン「Hoonicorn RTR Version2」も展示された

ケン・ブロックが600psのフォードフォーカスで爆走

東京オートサロン2018の屋外イベント会場では、ケン・ブロックのデモランが披露された。使われたのはフォードフォーカスをベースにしたラリークロスマシンだ。ラリークロスというのは、アスファルトとグラベル(ダート)が入り混じったサーキットで行われる競技のことで、2014年から世界ラリークロス選手権が開催されている。

ラリークロス仕様のフォードフォーカス。爆音が会場に轟いていた

 

ケン・ブロックの操るフォードフォーカスは、ラリークロス仕様の4WDで、最高出力は600ps、車両重量は1200kg未満、0-100kmまでの加速はわずか1.9秒と、F1並の加速力を誇るモンスターマシン。ただ、残念なことにケン・ブロックは今季ラリークロスには出場しない。

デモランでは同乗走行だということもあり、助手席に座ることができた人はまたとないチャンスだっただろう。装着していたタイヤは「PROXES R888R」のケン・ブロック仕様。走行わずか2回でタイヤ交換するほどタイヤの摩耗は激しく、会場は無風状態だったため煙しか見えず、一体どこを走っているのかがわからないほどだった。

モータースポーツ用タイヤ「PROXES R888R」ケン・ブロック仕様が、わずか2回の走行で交換に

 

しまいには、車内に充満した煙を出すためにドアを開けて走っていたほどだ。同乗者はとてつもない横Gがかかる走りに加え、耳をつんざくような恐怖さえ感じるエキゾーストサウンド、さらに煙をたくさん吸ってビックリしたことだろう。

あまりの煙の多さに地上からはよく見えなかったが、ドローンで空中から撮影した動画をトーヨータイヤのオフィシャルYouTubeで公開しているので、気になった人は確認するといいだろう。

鈴木 博之

ニュースレター

PR

鈴木 博之

出版社で雑誌の編集者を経験したのちフリーランスとして活動。
現在は自動車雑誌をメインに、オウンドメディアやニュース配信サイトでの記事執筆も行っている、マルチ編集・ライター。