2023年5月に「改正健康保険法」が成立したことで、原則75歳以上の後期高齢者が負担する保険料が、2024年度、2025年度の2年間で段階的に引き上がることになりました。

今回は、改正健康保険法の改正内容を紹介して、2024年度からの後期高齢者が負担する保険料について解説します。

1. 後期高齢者医療制度とは?

後期高齢者医療制度とは、75歳以上の人、または一定の障害の状態にあると認定を受けた65歳から74歳までの人が加入する公的医療保険制度です。

75歳までは、会社員以外は国民健康保険、会社員や公務員などは協会けんぽや共済などに加入しますが、75歳以上になると自動的に後期高齢者医療制度に加入となります。