国民健康保険料「上限引き上げ」で困るのは誰?影響を受ける年収ラインは
国民健康保険料の上限額は2万円アップの106万円へ
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厚生労働省は、国民健康保険の保険料について、2024年度から年間保険料の上限額を引き上げる方針を決定しました。
ただし、引き上げの影響で保険料がアップするのは、一定以上の所得がある人に限られます。
本記事では、国民健康保険料の「上限引き上げ」で影響を受ける年収ラインについて解説します。
国民健康保険料について基礎知識を確認するとともに、今回改定によって保険料がアップする人は2024年度の家計収支への影響を知っておきましょう。
1. 国民健康保険料の上限額は2024年度に2万円アップ
2023年10月27日に開催された第169回社会保障審議会医療保険部会で、2024年度の国民健康保険料の上限額は2万円アップの106万円とする方針が示されました。
執筆者
同志社大学法学部卒業後、生命保険会社に25年勤務しFPとして生命保険・損害保険・個人年金保険販売を行う。保有資格は社会保険労務士と2級FP技能士。2017年4月に西岡社会保険労務士事務所を開設し、労働保険・社会保険を中心に労務全般について企業サポートを行うとともに、日本年金機構の年金事務所で相談員を兼務。具体的には年金請求の受付や、老齢年金の繰下げなど年金受給に関する相談を担当する。得意分野は、人事・労務、金融全般、生命保険、公的年金など。
「ひと」が抱えるさまざまなリスクに有効な制度や金融商品を、社会保険労務士とFPの立場から紹介します。(2023年11月20日更新)