1. 日経平均は米株高などを受けて小幅反発

2023年12月22日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比28円58銭高の3万3169円05銭となりました。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が大幅に上昇したことから日本株も買われました。一方、足元の外国為替市場で円高傾向にあることから、自動車、機械などの輸出関連株が売られ、日経平均全体としては小幅な上昇となりました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。22日の米株式市場でダウ平均は小反落し、前日比18ドル38セント安の3万7385ドル97セントで終えています。前日夕にスポーツ用品のナイキが業績予想の下方修正を発表したことから急落し、ダウ平均も下げました。しかし、同日発表された11月の米個人消費支出(PCE)物価指数がインフレ鈍化を改めて示したことから、米連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げするとの観測が広がり、下落幅はわずかでした。週間ベースで見ると80ドル高で、8週連続で上昇しています。日経平均も週初から底堅い展開になることが期待されます。

先週は、ダイハツの品質不正問題を受けて、トヨタ自動車など自動車株が売られましたが、すでに織り込み済みといったところ。ここからさらにつるべ落としのように下落することはないでしょう。

いよいよ2023年の相場の最終週。29日(金)の大納会にいくらをつけるか気になるところです。7月3日には終値ベースで3万3753円と年初来高値を更新しました。20日には同じく終値ベースで3万3675円と、高値更新まで77円に迫りました。

今週、材料のない中ではありますが、市場全体としては、米国の利上げ局面が終了したとの見方から、強気でリスクテイクに動く投資家が増えるのではないでしょうか。日経平均も、「掉尾の一振(とうびのいっしん)」による年初来高値の更新に期待したいところです。

ただし、25日(月)は、クリスマス休暇のため、米国、英国、ドイツ、オーストラリア、香港、シンガポールなどの市場が休場となります。市場への参加者が少ない中、急な値動きになることもあるので注意したいところです。

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