2023年もいよいよ12月です。

年末ということもあり、お金のことを考える機会も多いのではないでしょうか。

今回は、東京都在住で47歳男性のRさんに、「今振り返ってみて、お金にまつわる話で後悔していることについて教えてください」というテーマで話を伺いました。

Rさんは、これまで、つみたて投資を実践しiDeCoで運用資産が1000万円を超えている元金融機関勤務経験者です。

Rさんの経歴はお金のプロともいえる存在ですが、そんなRさんでも「お金のことで後悔していることがある」といいます。

今回は、Rさんに、お金についてどのようなことを後悔しているのか聞いてみました。

1. その1:つみたて投資を大学生の時から始めていればよかった

Rさんは、社会人になり、勤務先に企業型確定拠出年金がありました。

会社が積み立ててくれている掛け金を横目に見るだけで、真剣に将来のための運用はあまり考えていなかったといいます。企業型確定拠出年金も最初はほとんど預貯金として運用していただけとのことです。

「欲を言えば大学生の時から投資信託の積立投資をしておけばよかった」といいます。複利の効果を現在では十分認識しているので、

現在では、つみたてNISAやiDeCoも充実しており、多くの人が気づくチャンスが多いのは良い環境といいます。

2. その2:ドル建て資産をもっと持っていればよかった

急激に進む円安。

円安傾向が続くのであれば、ドル資産を持つことで円換算の資産を増やすことができます。

為替レートの動向はプロでも読みにくいのではないかと質問したところ、

「リーマンショック後、東日本大震災後などの超円高でドルを買えるチャンスは結構な期間あった」

「過去のトレンドを考えても逸脱した円高だった」とRさんは後悔混じりに言います。

Rさんは、現在1ドル140円台で推移していますが、継続的にドル資産を増やしているといいます。

円で資産形成をするのももちろん悪くはないですが、外国株式の現地通貨ベースでの値上がりのペースやおりからの円安を考えると、円建ての資産形成はこれから資産をつくる層としては、あまりよい選択肢には見えないとRさんは言います。

3. その3:節約の工夫をして浮いたお金を投資に回せばよかった

Rさんは、「資産をつくる原点は、投資に充てる資金を作ること」といいます。

資産形成するには、その原資がないといけませんし、資産運用するには、資産がないと始まりません。

節約する、投資に回す、資産を増やす、資産を運用する、この4つのステップが大事だといいます。

「社会人になって数年は、同僚や友達と飲み会など行くことも多く、その度に5000-7000円は平気で使っていましたね」

「今振り返ると、多い時に数万円を使うことも多かったです…そのお金を投資信託にでも投資しておけばよかった」

こうRさんは当時を振り返りながら語ります。

皆さんの心には何が残ったでしょうか。

青山 諭志