3.1 【シミュレーション結果】年収1000万円会社員の手取り

筆者作成

  • 健康保険料(介護保険料含む):58万3000円
    3万4869円(月給分)×12ヶ月+8万2149円(ボーナス分)×2ヶ月分
  • 厚生年金保険料:76万7000円
    5万3985円(月給分)×12ヶ月+5万9475円(ボーナス分)×2ヶ月分
  • 雇用保険料:6万円
    1000万円×0.6%
  • 所得税:74万4000円
    (1000万円(額面年収)ー48万円(基礎控除)ー195万円(給与所得控除)ー140万9496円(社会保険料控除)ー38万円(配偶者控除))×20%ー42万7500円+1万5301円(復興特別所得税)
  • 住民税:59万3000円
    (1000万円(額面年収)ー43万円(基礎控除)ー195万円(給与所得控除)ー140万9496円(社会保険料控除ー33万円(配偶者控除))×10%+5000円(均等割)
  • 手取り:725万4000円
    1000万円ー58万3000円(健康保険料)ー76万7000円(厚生年金保険料)ー6万円(雇用保険料)ー74万4000円(所得税)ー59万3000円(住民税)
    *各数値の計算で四捨五入をおこなっているため、計算式と計算結果が一致していません。

税金と社会保険料を差し引いた後の手取りは725万4000円で、手取り率は72.5%です。使えるお金は、月に約60万5000円となります。

少ない金額ではないですが、住宅ローンの支払や教育費、食費などに当てると、自由に使えるお金は意外と少ないかもしれません。

また、税金と社会保険料の内訳をみてみると、もっとも高いのは厚生年金保険料で76万7000円となっています。税金が高いと思っている人も多いため、実は厚生年金保険料がもっとも高いことに驚く人もいるのではないでしょうか。

ただし、厚生年金保険料は支払った分だけ老後にもらえる年金が増えるため、厚生年金保険料が高いことが一概に悪いこととは言えないでしょう。

4. 収入アップで使えるお金を増やそう

年収1000万円の手取りを確認し、税金や社会保険料が高額であることがわかりました。

ただし、自由に使えるお金を増やすには、収入を増やすしかありません。今の生活水準に不満がある人は、副業や転職での収入アップを目指してみてください。

月5万円の節約よりも月5万円の収入アップのほうが簡単という人もいるでしょう。今は副業や転職を支援するサービスも普及しているので、これらのサービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛