5. フリーランスの年収

内閣官房日本経済再生総合事務局が2020年5月に発表した調査結果では、フリーランスの年収は、本業かつ主たる生計者である場合に、年収200万円以上300万円未満が19%で最多でした。 雇用者としての年収と同傾向にあります。

同調査では、「収入が少ない・安定しない」ことをフリーランスの障壁とする人が59.0%いました。「仕事が原因で負傷した・疾病になった場合の補償がない」等の雇用社とは異なる条件も踏まえたうえで、感じていることなのかもしれません。

また、主たる生計者以外が本業として行う場合や、副業として行う場合に、年収100万円を切るケースが最も多いことがわかりました。

本データを見るにあたって留意しなければならないのは、フリーランスの定義でしょうか。本調査は、法人者の経営者も含み、以下をフリーランスと定義しているようです。

  • 自身で事業等を営んでいる
  • 従業員を雇用していない
  • 実店舗を持たない
  • 農林漁業従事者ではない
  • 法人の経営者含む

利益が非常に大きい場合に法人にした方がいいケースも多く、一人社長をしているフリーランスも多く見られるため、含まれているか否かで年収分布は変わってきます。

また、フリーランスを続けた結果、ひとりで対処できない案件がまいこんでしまい、従業員を採用するケースも見られます。本調査では、従業員を雇った場合には、フリーランスの定義から外れています。

6. 働き方次第では、満足度が高いフリーランス

フリーランスは実力主義の世界です。収入が安定するまでは、時間がかかってしまいます。

ですが、収入面さえクリアできれば、毎日働くことはなく、プライベートの充実にも繋がります。収入の幅を広げるためにも、さまざまな分野にアンテナを張っておきましょう。

仕事に対しての満足度や充実度、就業環境の満足度は、会社員と比較しても高いのがフリーランスです。努力してスキルアップした分、成果に繋がりやすいですから、焦らずに仕事をこなしていきたいですね。

参考資料

青木 絵莉華