2. 日本と中国、米の生産量を比較してみると

出所:総務省統計局『世界の統計2023』を参考に筆者作成

日本の2020年・米の生産量は、約970万トンとなっています。一方の中国は、約2億1186万トン。その差は約20倍。実は中国は世界一の米生産量を誇る国なのです。

日本の米生産量はというと、年々減少を続けています。水稲(主食用米)の作付面積を見てみると、2008年度では160万ヘクタール、2014年度では147万ヘクタール、2019年度では138万ヘクタールと年々減少。

これは米の1人当たりの年間消費量が、昭和37年をピークに一貫して減少していることが大きな原因です。具体的には、昭和37年度には118kgの米を消費していたのが、平成30年度には、その半分以下の53.5kgにまで減少しています。

また、米の需要量は毎年約10万トンずつの減少傾向にあります。

3. 米の「生産量ランキング」を確認

出所:総務省統計局『世界の統計2023』を参考に筆者作成

ここからは、世界の米生産量を見ていきます。前述の通り、1位は中国の約2億1186万トンで、2位・インドの約1億7830万トン。

3位・バングラデシュの約5490万トン、4位・インドネシアの約5464万トン、5位・ベトナムの約4275万トンと続き、日本は12位となりました。

このデータから、主食が米の地域は人口が多いということが分かりますね。米の生産量1〜4位までの国の人口は1億超え。5位のベトナムは約9700万人となっています。