2. 高値圏でもみ合うが下値は堅い

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週、終値ベースで3万6000円を割り込んだことから、先週はこれを回復できるかどうかがポイントでした。実際には、週初29日(月)には窓をあけて上昇して寄り付くとそのまま陽線となり、終値ベースで3万6000円を突破しました。翌日は陰線となりましたが、それでも3万6000円は割れませんでした。その後も、週末まで終値ベースで3万6000円台を維持しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。1月上旬から急上昇していたことから上昇一服といったところです。高値圏でのもみ合いが続いていますが、3万6000円に近づくと買いに回る投資家も多く、下値は堅い印象を受けます。現状は、3万5500円~3万6400円あたりの狭いレンジで小幅に上下しています。判断が難しいようであればこのあたりを抜けてから、さらに、心理的節目になりやすい3万7000円を抜けてから出動しても遅くはないでしょう。

逆に、下方向では、直近の押し安値である1月18日の安値(3万5371円)を下抜けると短期的には下降トレンドが形成されてしまいます。ちょうど25日移動平均線にも重なります。下抜けにもパワーがかかりそうです。25日線付近まで調整しても、割り込まない限りは上目線の押し目買い狙いでいいでしょう。

25日線付近まで調整しても、割り込まない限りは上目線の押し目買い狙いでいいでしょう。

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参考資料

下原 一晃