頑ななジャニーズを「ネット上での写真解禁」に至らせたもの

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SMAPの解散や所属タレントの熱愛報道など、何かと注目を集めつつも、いまだ多くのタレントが国民的な人気を博しているジャニーズ事務所。同事務所に所属するグループといえば、「嵐」や「TOKIO」など、いくつも挙げられる人も多いのではないでしょうか。

そのジャニーズ事務所が先日、所属タレントの写真について、条件付きながらネットニュース等での公開を解禁する旨を発表しました。

ジャニーズ事務所の思惑

ジャニーズは、今まで「肖像権の保護」などを理由に、ネット上での写真の使用を頑なに制限するなど、何かと規制の多かった事務所でした。雑誌の表紙写真で、所属タレントの部分だけが灰色のシルエットになった写真をネットで見たことがある方も多いでしょう。

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今回の決定は、「あのジャニーズがついに動いた」と業界内でも話題を呼んだようですが、今、一体どうして「写真のネット使用解禁」に踏み切ったのでしょうか。

解禁に対して、ジャニーズ事務所は、「近年のスマホを中心とした情報伝達・情報処理が大きな比重を占めるようになった市場の変化に段階的に対応してまいりました」とコメントしています。

ファンの意見はさまざま

ジャニーズファンは、ネット上での写真解禁に対して喜びの声を上げている意見が多いようです。たとえば「条件を付けた写真解禁もジャニーズ事務所がタレントの事をしっかりと考えてくれている証拠だと思います」というような前向きの意見が多く見られました。

しかし、事務所の規制が厳しく、ネット上での雑誌の写真がシルエットのみだった頃を懐かしむファンも多いようです。ファンにとっては「写真掲載の規制」さえもジャニーズの特徴として受け入れていたのかもしれません。

また、TwitterなどのSNSでは「ジャニーズには高嶺の花としていつまでも遠い存在でいてほしかった」など、今回の写真解禁を悲しむ人もいるようで、ファンの中でもさまざまな気持ちが交錯しているようです。

世間の反応は?

しかし、ジャニーズ事務所は「市場の変化に対応している」とコメントしていましたが、実際には「まだまだ遅れている」「規制が厳しすぎる」という意見も相変わらずあります。

たとえば最近では、多くのモデルやタレントがSNSを使ってファンと交流を持ったりしていますが、ジャニーズではいまだにタレントのSNS利用が禁止されています。

また、このような意見は国内だけでなく、国際映画祭などの際に取材した海外のメディアも、「どうしてこんなにも厳しいのか?」「この時代に、こうした極端な制限をする意図は理解に苦しむ」と、規制の過剰さに対して疑問の念を抱いています。

打つ手が後手に回り続けてきた

今では毎日の生活で必ずと言っていいほど使うネットですが、上記のように、ジャニーズ事務所の動きには、「このネット社会に対応し始めている」という前向きな意見もあれば、「ちょっと遅いのでは」というマイナスの意見もあるなど、さまざまな見方があります。

SMAPの解散騒動のときの対応を見ても、最近のジャニーズ事務所の打つ手は、世間の動きと比べて後手に回ってしまっているように見えます。これまであったマスメディアへの絶大な影響力に陰りが出て、ようやく世間の風潮に敏感になり始めている同事務所ですが、所属タレントを守りつつも、より多くのファンを獲得し、次なる国民的タレントを育てていく上で、今回の決定が新たな一歩となればいいですね。

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。