3. 年金額の確認

ここまでご紹介した年金額は、あくまでも今のシニア世代のもの。いまの年金水準がこの先ずっと続くとは限りません。また、現役時代の働き方や年収により、将来の年金受給額も人それぞれです。

「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、現役時代の「いま」から年金額を確認することをおすすめします。自分がとるべき老後対策がより具体的に見えてくるでしょう。

4. 老後対策について

今回は、厚生年金の受給額事情を眺めながら、ひと月15万円以上受け取れる人の割合を見ていきました。老後の年金額には男女差・個人差があること、そして、年金のみで安心して暮らしていける人は決して多数派ではないことがおわかりいただけたかと思います。

一生涯受給できる公的年金は、私たちの老後の暮らしを支えるセーフティーネットであることには間違いありません。とはいえ、長寿時代に老後を生きる私たち現役世代は、より丁寧に将来資金の準備を進めていく必要があるでしょう。

先手先手の資産形成で、老後の安心を手に入れたいものですね。

参考資料

足立 祐一