今年1月から始まった「新NISA」ですが、制度の変更を機に取り組み始めた方も多くいるのではないでしょうか。

筆者の元にも、これまで以上に新NISAを始めとした資産運用のご相談がかなり増えたように思います。徐々にNISAをはじめとする資産運用に注目が集まっているのを実感するようになりましたね。

さて、少し前に話題になった「老後2000万円問題」ですが、この新NISAを活用して老後資金2000万円を準備する場合、毎月どれくらいのペースで投資していく必要があるのでしょうか。

本記事では、2024年1月から新しく生まれ変わった新NISAの「つみたて投資枠」を活用して、老後資金2000万円をつくるために必要な積立額を、「利回り3%・5%」で「40歳・45歳・50歳」からの年齢別にシミュレーションしていきます。

1. そもそも老後に「2000万円」も必要?老後の年金収入はどれくらい?

老後2000万円問題は、夫婦2人世帯が平均的な年金収入で老後30年過ごす場合、約2000万円が不足するという試算結果に基づくものです。

当然ながら年金収入も生活費も、世帯ごとに異なりますので、老後2000万円で足りる世帯とそうでない世帯があるでしょう。

「我が家は老後資金としていくら準備すべきか?」は、年金見込額をベースに考えると良いです。

ご自身の年金見込額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できますのでチェックしておきましょう。

ご参考までに、現在のシニア世代の年金受給額は以下のとおりです。

厚生年金・国民年金の平均年金月額

厚生年金・国民年金の平均年金月額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

1.1 ◆厚生年金の平均月額◆

  • 全体:14万3973円
  • 男性:16万3875円
  • 女性:10万4878円

1.2 ◆国民年金の平均月額◆

  • 全体:5万6316円
  • 男性:5万8798円
  • 女性:5万4426円

上記のとおり、厚生年金と国民年金では受給額が大きく異なります。

夫婦ともに平均月額程度の厚生年金を受給できて、年金収入の範囲内で生活費をカバーできれば老後資金として2000万円も必要ないかもしれません。

一方、国民年金のみの世帯は、2000万円の老後資金では足りないかもしれません。

このように、老後に受給する年金収入は決して十分とはいえない金額です。

インフレにより生活費が膨らむ可能性もありますので、年金以外の収入源や取り崩し可能な貯蓄は準備しておくと安心でしょう。

では、老後資金として「2000万円」が必要となった場合、新NISAのつみたて投資枠を活用した積立投資で毎月いくら積み立てれば良いのか。

次章で積立投資開始年齢別にシミュレーションしていきます。