建設現場での業務改善にまつわるエピソードがX上で話題になっています。

投稿したのは、解体・産業廃棄物処理の会社で働く@mofumofu_LIONさん。

当ポストは2024年3月1日時点で1万5000件を超えるいいねを集めており、「今までのやり方を変えるのって本当に苦労する」「1番の障害は変えることへの抵抗」「これは本当に大変な事なんだよな」と多くの反響が寄せられています。

記事後半では、建設業活動実態調査から「建設業許可業者」の売上を紹介します。

※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております

1. 現場での記録用デバイスをデジカメからスマホに変更

建設業界のイメージ写真

建設業界のイメージ写真

mapo/istockphoto.com

「デジカメを廃止した」というコメントとともに投稿されたのは、建設現場の業務改善にまつわるエピソードでした。

投稿主の@mofumofu_LIONさんは解体・産業廃棄物処理の会社で働いており、現場と事務処理の負担を軽減するためにある取り組みを行ったそうです。それは、現場で工事途中の証跡をおさめるためのデバイスをデジタルカメラからiPhoneに変更したこと。

デジカメで記録していたころは、「手振れ補正がなく後で見返しても何の写真か分からない」「SDカードを抜いて読み取るのがめんどくさい」「デジカメ自体の紛失が多々ある」といった問題点が多くありました。

そのせいで膨大な工事書類をまとめる作業が発生し、事務担当者が疲弊していたのだそう。そこで職人に支給している社用スマホをiPhoneに変更して撮影はiPhoneで行ってもらい、データはクラウドで管理する運用に変更したそうです。

これで問題解決かと思いきや、実際はそう簡単にはいかなかったようで…。

2. 現場からの反発でなかなかうまく進まず

iPhoneでの運用を開始すると、現場で働く職人たちからの反発を買うことになったと話す@mofumofu_LIONさん。

「デジカメでいいじゃん!なんで事務担当者が楽をするために俺たち職人が苦労して、現在までと運用変えなきゃいけないんだよ!」と怒り口調で責められることもあったと言います。

実際は職人側にだけ負担を強いるわけではなく、IT活用することで職人への評価と給与へも反映していたそうですが、最初はなかなか受け入れてもらえず…。

それでも@mofumofu_LIONさんは職人たちに丁寧に何度も説明し、問題点を1つずつクリアしていきました。そして半年が経ったころ、やっと運用が形になってきたのだとか。

こうして苦労の末に業務改善に取り組んだ@mofumofu_LIONさんは、「側から見ると『たかがデジカメをスマホに変えるだけでしょ?』と思うだろう?しかし、既存の運用を変更するのは、社内で大きな軋轢を生む。デジカメをスマホiPhoneに変えるだけで、そのことを思い知らされたよ(涙目)」と心境を吐露しました。