3.【年収×年金早見表】一覧表でイッキ見!

ここまでご紹介した計算式を使用し、ここでは年収と加入期間ごとに目安となる年金額をご紹介します。

平均年収と加入期間ごとの年金目安額

平均年収と加入期間ごとの年金目安額

出所:日本年金機構「年金額の計算に用いる数値」等を参考にLIMO編集部作成

年収が増えるごとに年金額が変わるのは予想がつきますが、加入期間も年金額に影響していることがわかります。

最近では定年延長を導入する企業も増え、長く働ける環境が整いつつあります。

60歳以上も働くことで、将来の年金額を増やすことができるでしょう。

また65歳以降も働くことができる場合、年金の受け取りを遅らせると年金額を増やすことができます(繰下げ受給制度)。

ただし、繰下げ受給をすると加給年金が受け取れなくなったり、税金等の負担が増えることもあります。

厚生年金の金額を増やすには、こうした選択肢のメリットやデメリットも知っておきましょう。

4. 厚生年金の平均額から考える老後対策

年収や加入期間ごとの年金目安額を、早見表としてご紹介しました。

厚生労働省年金局の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2021年度末時点での厚生年金の平均月額は、14万3965円(男性:16万3380円、女性:10万4686円)でした。

さらにボリュームゾーンでみると、9万円~10万円未満という人が最も多いようです。

こうした現状を踏まえると、年金だけに頼るのではなく、老後資金を準備していたり、働き続けたりしている方も一定数いるとうかがえます。

現役時代のうちから、老後についてしっかり考えておくべきと言えるでしょう。

参考資料

太田 彩子