世帯主の主な収入源:60歳代
- 自分の仕事の収入:47%
- 配偶者・家族の仕事の収入:10%
- 年金(自分・配偶者共):37%
- 資産運用:3%
- 家賃収入など:2%
現代の60歳代の主な収入は「自分の仕事の収入(47%)」と最多であり、「配偶者・家族の仕事の収入」とあわせると57%にもなりました。
「老後=年金生活」のイメージがありますが、「年金(自分・配偶者共)」37%となっており、「年金に60歳代の生活を頼る」のはスタンダードでなくなりつつあります。
ただ一般的な年金の受給開始年齢は65歳であり、60歳代後半のみでみれば60%が「年金(自分・配偶者共)」と答えています。
しかし残りの約4割は仕事による収入や資産運用、家賃収入などとなっており、60歳代後半であってもみな年金頼みという時代ではないようです。
60歳代の貯蓄実態。「貯蓄ゼロ」約2割に
少子高齢化、また物価高の今、年金のみに頼るのは現実的ではなくなりつつあります。
年金で不足する部分を補うのが貯蓄ですが、60歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上上世帯調査](令和4年)」をもとに、60歳代・二人以上世帯の貯蓄を確認しましょう。
60歳代・二人以上世帯の貯蓄平均と中央値
- 平均:1819万円
- 中央値:700万円
より実態に近い中央値は700万円となっており、60歳代の約半数が貯蓄700万円未満となっています。そのうち貯蓄ゼロ世帯は約2割を占めます。
貯蓄2000万円以上という世帯も約3割ですが、多くの60歳代は貯蓄に余裕があるとは言い切れないようすがわかります。