2. 忙しい平日のすき間時間を有効活用する

共働きでは平日に勉強系や知識量を増やすことが難しい。

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共働き世帯の子ども達の平日は保育施設で過ごす時間が長く、幼稚園に通う子と比べると平日に勉強系や知識量を増やすことが難しいです。こうした弱点をカバーするには朝と帰宅後の過ごし方を見直すことが必須です。

仕事の関係で「平日は何もできない」「早退する曜日を作るべきか」と焦ることもありますが、平日の流れの中で小学校受験に特化したドリルに取り組ませる時間を作り、親子で見直しをするのを一日のルーティンにすることで幼稚園組との差を埋めることができます。

限られた時間の中で受験対策をすることで程よい緊張感が生まれ、子どもの精神面の成長を促すことにもつながります。

その一方で「時間が少ないから」と睡眠時間を削ってまで取り組ませるのはいけません。健康的な生活を送れないと子どもらしさが奪われてしまい、受験時に小学校側が疑問を感じてしまいます。どんなに対策をしていても、選ぶのは小学校です。「この子に入ってもらいたい」と思ってもらえるよう、わが子の特徴を良い方に引き出すようにしていきましょう。

そして、小学校受験する家庭は限られていますが、その分だけ倍率も高く狭き門を勝ち取るため親の受験にかける思いも強いです。子どもの年齢を踏まえて受験するまでの残された日数を逆算し、覚悟を決めて挑むようにしてください。

3. スケジュール管理が大変な中学受験

リビングのカレンダーに書き込みをしたり、スマートフォンのカレンダー機能を使うなど家族で情報を共有したい。

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子どもの意見がある程度反映される中学受験では「中学受験するぞ」と決めた瞬間から、入試までの道のりを夫婦、親子でどのように効率的に歩んでいくのか考えなければいけない世界に足を踏み入れることになります。

親は模試の日程や塾のプリントや宿題提出、テストの見直しや偏差値の推移、場合によってはお弁当の準備や送迎、そして𠮟咤激励と親はマネージャーに徹することが求められます。

とくに小学生が一人で勉強の管理やプリントやテストの保管をし、自分の成績を分析して苦手強化や単元を見つけ出して志望校合格に向けて勉学に励むことは不可能に近いです。塾に行けば毎回大量のプリントを渡されて帰ってきて、ドサッと置きっぱなしにしている中に重要な提出物が混じっているかもしれません。

プリントや書類の整理を積極的にする子どもは少数派で、親が管理するものと覚悟する必要があります。時間的な余裕のない共働きの場合、「模試や学校見学などの応募や予約といったスケジュール管理は自分が担当する」「プリントの管理や成績の推移はそっちが担当」と夫婦で役割分担を決めるのが理想的です。

しかし、仕事が忙しいときは自分の担当とする分野を忘れてしまうこともあります。「学校見学の予約が終了していた」というような事態を招くことのないよう、リビングのカレンダーに書き込みをしたり、スマートフォンのカレンダー機能を使うなど家族で情報を共有しましょう。