2. 終値ベースで4万円台を維持し底堅い動き

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は週末に終値ベースで4万円を回復したことから、先週、これを維持できるかどうかがポイントでした。実際には日々の上下はありながらも、週を通じて終値ベースで4万円台を維持し、底堅さを感じさせました。

今後の展開はどうなるでしょうか。ここからのシナリオは大きく2つ。まず、現状の4万369円から反発していくというもの。先週の底堅さを考えるとかなり有望です。上値メドとしては先週の高値である3月22日の高値(4万1087円)で、ここを超えるとさらに目線を上に持つことができます。

逆にここから若干の調整になることもあり得ます。25日移動平均線がちょうど4万円にかかるあたりにあります。小幅に調整した後、移動平均線を挟んでもみ合う動きになるかもしれません。その場合でも、大きく下落することはないと考えられます。逆に、再度25日線を上抜けるようであれば押し目買いの好機と考えていいでしょう。

一方で、直近の押し安値である3月12日の安値(3万8271円)を割るようであれば注意が必要です。そうなると短期的には下降トレンドが形成されてしまいます。ただし直近では底堅い動きが続いてることや、売買も積みあがっていることから、押しが入っても心理的節目となる4万円や3万9000円あたりでいったんは下げ止まることが考えられます。

近では底堅い動きが続いてることや、売買も積みあがっていることから、押しが入っても心理的節目となる4万円や3万9000円あたりでいったんは下げ止まることが考えられます。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃