2024年から、新NISAがスタート。子どもの教育資金や将来の老後資金などのため、資産運用を始めたいと考えている方もいるでしょう。

たとえば、10年で1000万円を達成するためには、毎月いくら積立投資をしたら良いのでしょうか。

今回は、資産運用のシミュレーション結果をみていきましょう。記事後半では、積立金額の決め方について解説していきます。

1. 10年で1000万円を達成するシミュレーション! いくら積み立てればいい?

まずは、10年で1000万円を達成するために、毎月いくら積立投資をしたら良いのか見ていきましょう。

ここでは、金融庁の資産運用シミュレーションを利用します。

1.1 <運用条件>10年✕目標1000万円の積立投資シミュレーション

  • 毎月   :6万5000円
  • 運用利回り:5%
  • 運用期間 :10年

【写真全3枚中1枚目】新NISA:10年で1000万円「積立投資シミュレーション」。2枚目では20年間のケースをご紹介。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

毎月6万5000円を積立投資し、年間5%で運用できたとすると、10年目に資産1009万3000円となり1000万円を達成できます。

1000万円の内訳は、投資元本は780万円、運用利益は229万3000円。

資産運用せずに毎月6万5000円を貯金した場合、1000万円を貯められるのは13年目(1000万円÷(6万5000円×12ヶ月)となります。

資産運用を行えば、同じ元手資金でより早く1000万円を達成が見込めるとわかりました。

2. 同条件で20年つづけると…毎月6万5000円の資産運用シミュレーション結果は?

さらに、毎月6万5000円の積立投資を20年間続けたケースを見ていきましょう。

2.1 <運用条件>毎月6万5000円✕20年間の積立投資シミュレーション

  • 毎月   :6万5000円
  • 運用利回り:5%
  • 運用期間 :20年

【写真全3枚中2枚目】新NISA:月額6万5000円を20年「積立投資シミュレーション」

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

10年目で1000万円を達成する月額6万5000円の積立投資ですが、20年後には2671万7000円までの積み立てが見込めそうです。

資産運用には「複利の効果」というものがあります。運用で儲かった利益を再投資することで利益が利益を生み、雪だるま式にお金が増えていくことを指します。

そのため、20年後には単純に2000万円になるのではなく、複利の効果でさらにお金が増え、約2670万円になったというわけです。

なお、もしも資産運用せずに、毎月6万5000円を貯金していると、20年間で1560万円にしかなりません。資産運用した場合と比較し、1111万7000円も低くなります。

長期投資をコツコツ続けることで複利の効果を利用し、大きくお金を増やす可能性があるとわかります。

次の章からは、毎月の投資金額の決め方を解説していきます。