3. 後期高齢者医療保険の保険料はいくら負担増?

改正健康保険法によって、後期高齢者の保険料がどのように変わるのか、年収や都道府県別に確認しましょう。

3.1 全国平均の保険料

厚生労働省が2024年4月1日にまとめた「後期高齢者医療制度の令和6・7年度の保険料率について」によると、保険料の全国平均は、以下の通りになる見通しです。

  • 2024年度:月額7082円
  • 2025年度:月額7192円

2023年度は月額6575円だったので、段階的に引き上げられているのが分かります。

また、後期高齢者医療保険料の全国平均が月額7000円を超えるのは、制度が始まって以降、初めてとなりました。

では、年収別に見た場合に、保険料がどの程度の負担になるのか確認しましょう。

3.2 年収別の後期高齢者保険料

年収別で見ると、保険料の負担額は以下の通りになる見通しです。

【写真1枚目/2枚中】年収別の後期高齢者の保険料負担。2枚目の写真で「各都道府県の保険料」一覧も紹介

年収別の後期高齢者の保険料負担

出所:厚生労働省「医療保険制度改革について」

年収80万円は、今回の改正によって負担が増えません。

ただし、年収200万円は2025年度の保険料が月330円負担増となります。

年収400万円は、2024年度から保険料の負担が増加する見通しです。

負担増加分は、月1170円になります。

2025年度の負担は2024年度と変わりません。

最後に、年収1100万円の場合、2024年度と2025年度で段階的に負担が増加します。

2024年度は月5000円、2025年度は月5830円負担が増加する見通しです。

さらに、都道府県別で保険料がどう変わるのかも確認しましょう。

3.3 都道府県別の後期高齢者保険料

都道府県別の保険料を見ると、2024年度で最も高い保険料となった都道府県は、東京都で9180円でした。

次いで、神奈川県、愛知県と続きます。

各都道府県の保険料は、以下の通りです。

最も安い保険料は、秋田県の4397円でした。

次いで、青森県、岩手県と続きます。

以上から、都道府県で保険料の負担に差があるといえるでしょう。

4. こまめな家計の管理が重要に

後期高齢者医療保険料は、2024年度から段階的に負担を増やします。

4割の高齢者が、これまでより保険料の負担が増えることになるでしょう。

そのため、これまでより支出を抑える必要性が高まるかもしれません。

支出を抑えて、老後生活に支障をきたさないように、こまめな家計の管理を徹底させましょう。

参考資料

川辺 拓也