2024年3月28日、新年度予算成立を受けて岸田総理が記者会見を行い、決意を語りました。

その決意の中には、「物価上昇を上回る賃上げを定着させる」という内容のものもあり、賃上げへの期待が高まっている一方で「本当に賃上げされるのか?」という疑問の声も挙がっています。

公務員といえば、一般企業と比べて給与などの待遇が厚く、定年時にはまとまった退職金を受け取れることから一生安泰というイメージがあります。

では、公務員に転職して定年まで働いた場合、どのくらいの退職金を受け取れるのでしょうか。今回は公務員と一般企業の退職金事情を比較していきながら老後に対する備えについて考えていきたいと思います。

1. そもそも「国家公務員」と「地方公務員」の違いとは?

公務員は、国や自治体に勤務し、営利を目的とせず社会作りを仕事としている人を指し、「国家公務員」と「地方公務員」に区分されています。

それぞれの具体的な職種は下記のとおりです。

  • 国家公務員:自衛官、裁判官、検察官、国会議員、大使
  • 地方公務員:教員、役場職員、警察官、消防官、自治体議員

地方公務員の場合は、勤務する都道府県や市町村によって給与水準や退職金が異なるため、今回は国家公務員の退職金について紹介していきます。

では、国家公務員の定年退職金の平均受給額はいくらぐらいなのでしょうか。後半では、一般企業の退職金とも比較しているので、参考にしていただければ幸いです。