4. 今から始められる節約のポイント4つ

50歳代夫婦があと1000万円を貯めるためにはいくつかポイントがありますが、今回はその中でも特に取り入れていただきたい4つをご紹介します。

4.1 安いものでも買いだめは逆効果なこともある

スーパーに買い物に行ったとき、特売品や値下げ商品などお得なものを大量に購入してしまうことはないでしょうか。どんなに安くても消費しきれないほど購入すると、冷蔵庫が食材であふれかえってしまい、いつの間にか消費期限が過ぎてしまうことがあります。

せっかく安く購入しても、廃棄せざるを得ないと結局むだ遣いにつながってしまいます。

4.2 収納用品を買う前に不要なものを処分する

家の中のものが増えてくると、収納用品を購入し整理整頓しようとするでしょう。しかし、収納用品を購入する前にまず、今あるものは今後も必要なものなのかを考えるようにしましょう。

不要なものを不要な収納用品を購入してまで保存しておく必要はありません。収納スペースも限られることから、むだなものを深く考えずに保存しないよう心がけましょう。

4.3 お昼ご飯はお弁当と飲み物を持参する

平日のお昼ご飯を外食したりコンビニで購入したりしている方は、お弁当と飲み物を持参すると節約に効果的です。

1日500円だとすると1ヵ月で1万5000円、10年間では180万円の節約が可能です。手作りのお弁当は健康にも良いので、無理のない範囲で始めてみてはいかがでしょうか。

4.4 家庭菜園を始める

庭やベランダなどで家庭菜園を始めると、新鮮な野菜をご自身で育てることができます。スーパーの野菜は時期や天候などにより高くて手が出が出ないことがあります。

しかし、自宅の庭やベランダにミニトマトやリーフレタス、きゅうり、ミニトマトなどを育てられればいつでも手軽に収穫可能です。

家庭菜園は趣味としても、また健康のためにも良いので、興味がある方は初めてみるのも良いでしょう。

5. まとめにかえて

50歳代夫婦の平均貯蓄額は1253万円で、中央値は350万円です。より実態に近いのは中央値とされているため、350円程が平均貯蓄額と捉えて良いでしょう。

50歳代夫婦で1000万円以上の貯蓄があるのは32.8%で、十分な老後資金が準備できている世帯は多くないことがわかります。

老後までの期間、貯蓄や投資信託などで資産を増やすことと並行して、節約も心掛けていきましょう。一つひとつは小さなことでも、10年間継続することでまとまった金額になります。

参考資料

木内 菜穂子