車好きの方にとって「乗りたい車に乗る」ことは、人生において最優先すべきものといっても過言ではないでしょう。

今回はトヨタの人気車種の1つランドクルーザー3種のうち「ランクル300」をピックアップ。

ランドクルーザーシリーズの中でも特に人気の高いランクル300を新車で買うには、「現金一括」・「フルローン」・「頭金あり&残金ローン」・「残価設定型クレジット(残クレ)」のいずれかの方法を選択することになるでしょう。

本記事では、ローンを利用してランクル300を購入する場合の返済シミュレーションをしていきます。

1. トヨタ「ランクル300」価格は510万円~800万円

【写真全7枚】1枚目/生産が追いつかないほど人気のトヨタ「ランクル300」、2枚目以降でランクル300購入に向けた返済シミュレーション結果表をチェックする

トヨタ「ランドクルーザー300」

出所:株式会社トヨタ自動車公式画像

トヨタのランドクルーザーは、世界的に有名なクロスカントリー車であり、その耐久性は世界中で高い評価を受けています。

現在日本国内で販売されているのはランドクルーザー300、ランドクルーザー250、ランドクルーザー70の3種。(※2024年5月1日執筆時点でランドクルーザー300は注文停止中)

この中でもランクルブランドを牽引するのが「ランドクルーザー300」です。

特徴的な装備としてトヨタ車で初となる指紋認証スタートスイッチを採用、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない仕組みとなっています。

価格は510万円から800万円。5m近い全長と2m近い車幅というボディサイズとともに、所有される方は駐車場を含めたライフスタイルが重要になるでしょう。

1.1 ランドクルーザー300価格表

ランドクルーザー300価格表

ランドクルーザー300価格表

出所:株式会社トヨタ自動車「ランドクルーザー”300”」をもとにLIMO編集部作成

  • 3.5L ガソリン GX:510万円(5人乗り)
  • 3.5L ガソリン AX:550万円(7人乗り)
  • 3.5L ガソリン VX:630万円(7人乗り)
  • 3.5L ガソリン ZX:730万円(7人乗り)
  • 3.5L ガソリン GR SPORT:770万円(7人乗り)
  • 3.3L ディーゼル ZX:760万円(5人乗り)
  • 3.3L ディーゼル GR SPORT:800万円(5人乗り)

2. 現金一括で購入できない場合は「マイカーローン」か「残クレ」

車の価格はピンキリ。とりあえず移動できたら良い、ということであれば新車でも100万円未満で購入できる車種もあります。

しかし、車の購入にあたっての選定基準は人それぞれ。絶対にランクル300に乗りたい場合、現金一括購入ができなければ金融機関やディーラーの「ローン」を検討することになるでしょう。

ローンを組んでランクル300を月々返済の分割で購入する場合、「頭金なしのフルローン」、「頭金あり&残金ローン」、「残クレ(残価設定型クレジット)」のいずれかの方法があります。

2.1 マイカーローンの借入可能額の上限は年収の半分が目安!でもケースバイケース

一般的に、マイカーローンの借入可能額の上限は年収の半分までと考えておきましょう。また、返済負担率は年収の20~30%程度が目安となります。

融資審査においては、年収以外に、勤め先の信用度、住宅ローンの有無、その他借入の有無、頭金の金額などから総合的に審査が行われ、最終的な借入可能額が決定します。

ディーラーや販売店を経由してマイカーローンを申し込んだ場合には、年収と同等額まで借り入れられるケースもあるようです。

ただし、無理な借入は厳禁です。念願のランクル300を手に入れても、マイカーローンの返済が追いつかずに手放すことになっては本末転倒。

借入上限額を基準にするのではなく、自身が無理なく月々返済できるかどうかを優先しましょう。

2.2 残クレ(残価設定型クレジット)とは?

残クレ(残価設定型クレジット)とは、数年後の買取保証額(購入車種の◯年後に見込まれる査定額)を残価としてあらかじめ設定し、車両価格から残価を引いた金額を支払う方法です。

この残価は、返済期間や市場価値によって設定されます。

たとえば、510万円のランクル300を36回払いの残クレで購入し、3年後の残価が300万円だった場合、1~35回目までは残りの210万円を月々返済していきます。

残価300万円は、36回目の返済時に一括または分割で返済するか、ランクル300を返却(残価の支払いは不要)して必要に応じて新しい車に乗り換えるなどの選択をします。

残クレの借入金利は、通常のマイカーローンよりも高めに設定されている傾向にあります。頭金ゼロでランクル300を購入する方法の1つとなる残クレですが、月々の返済額が高いのがネックです。

また、残価の支払いが完了するまでは自分の車にならない点にも注意が必要です。

残クレ契約時に設定した残価への大きな影響がないよう走行距離に制限が設けられているので、ドライブを楽しみたいユーザーには適していないかもしれません。

その他、自由にカスタムできないことや、キズ・へこみなどがあれば追加費用が発生する可能性がある点にも注意が必要です。

しかし、3年や5年などのスパンで車を乗り換える人にとっては、支払総額を抑えられるメリットも。

ご自身のライフスタイルにあわせて、最適&オトクな方法でランクル300購入を検討すると良いでしょう。

2.3 「マイカーローン」・「残クレ」はどこで申し込む?

マイカーローンは、ディーラーや販売店、銀行などで、残クレはディーラーで申込みが可能です。

マイカーローン

一般的に、ディーラーや販売店よりも銀行のマイカーローン(自動車ローン)の方が金利が低い傾向にあります。

ディーラーや販売店でマイカーローンを申し込むメリットとしては、手続きがスムーズな点があげられます。

残クレ

残クレは、ディーラーで申し込みをします。先述したとおり、マイカーローンに比べ金利が高い傾向にあるため、月々の返済負担が大きい点に留意が必要です。

またディーラーによって多少の違いがありますので、詳細はディーラーで確認しましょう。

次章では、実際にランクル300を購入する場合、ローンを利用すれば月々の返済額はどれくらいになるのか、シミュレーションしていきます。