「子どもから目を離せない」ことがいかに大変か。名もなき育児はこんなにも

「育児が大変」という一言の中には、様々な意味が含まれています。たとえば夜間授乳、黄昏泣き、イヤイヤ期など伝わりやすいものもありますが、伝わりにくく、言っても理解してもらいにくい育児もあります。その代表格が「子どもから目を離せない」ことでしょう。

7歳、3歳、1歳の子がいる我が家では、先日2人目が3歳になり、目が離せる時間が長くなったことを実感しました。「目を離せると楽になる」と感動する一方で、まだ1歳の子からは目が離せません。一体どこがどう大変なのか、1日の流れも一緒にご紹介します。

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何で子どもから目が離せないのか?

まず、子どもから目が離せない理由から見てみましょう。一般的に5〜6カ月頃から1歳半頃までは、「寝返り、ハイハイ、お座り、つかまり立ち、伝い歩き、一人歩き」という発達途中でケガをしやすく、目が離せません。

同時に、3歳頃まで注意が必要なのが「誤飲」です。赤ちゃんは物を口にいれて確かめる習性があるので、手当たり次第何でも口に入れようとして危ないのです。

「思わぬヒヤッと」が頻繁に起こる

「そうはいっても1分くらい目は離せるだろう」と思うかもしれません。ところが大人の想像を超えるのが子どもというもの。頻繁に起こる「思わぬヒヤッと」で、ママはより目が離せなくなるのです。

たとえばパズルマットを敷いていない部分で転んだり、ローテーブルで顎や頭を打ったり、長いもの(ペンやスプーン)を持って歩いたり、テレビ台や本棚やテーブルに登ったりします。

誤飲の心配のある物を全て隠したと思っても、こちらも思わぬヒヤッとがあります。実際にあったのが、おもちゃのシールを剥がしたり、おもちゃの部品が壊れたり、プリントのホチキス部分をかじり取ったり、ペンを回して中身のバネ部分を出したり、大人の目には見えにくい小さなゴミを食べたりするなど。

これらはわずか10秒でも起こり得ることです。きょうだいがいる場合、その子が転ばせたり、誤飲につながる危ないものを持ち込む可能性もあるので、さらに注意が必要になります。

目が離せなくて大変な1日の流れ

1日の流れに沿って、子どもから目が離せなくて大変なシーンをご紹介しましょう。

【朝、子どもを寝室で1人で寝かせておく】

朝、子どもがまだ寝ている場合、寝室で1人で寝かせておかないといけません。忙しい朝は子どもが寝ていてくれた方が助かるのです。とはいえ朝食の用意をしたり、バタバタする中、子どもの起きた声が聞こえないか常に気を張る必要があります。

【別室に移動する家事が困難】

家事の多くは、リビング以外の別室で行われています。たとえば「料理、洗い物、洗濯物を干す、洗濯物を収納する、お風呂洗い、トイレ掃除」といった家事は、別室に移動しなければできません。おんぶをするかベビーサークルに入れるかになりますが、両方とも嫌がって泣いたり暴れたりするので、まともに家事ができません。

【長時間目を離す家事が困難】

料理や洗い物の場合、長時間赤ちゃんから目を離さなければいけません。こちらもおんぶかベビーサークルになりますが、同じく嫌がる子もいます。リビングで遊んでもらうも、危なくて何度も駆けつけたり、結局子どもはママと一緒が良くてすぐにキッチンに来てしまったり。この時期はまともにキッチンに立てません。

【「ちょっと別室へ行く」のがストレス】

タオルや着替えを持ってくるなど「ちょっと別室へ行きたい」ときにもリスクは付きまといます。ちょっとなら大丈夫なこともあれば、そのちょっとでケガをすることもあるからです。その心配をしなければならない分、ちょっと別室に行くことがストレスになります。

【トイレに行くのが大変】

トイレも別室に行くものですから、目を離すことになるので行きにくいものです。トイレでゆっくりしたいと思えば、泣かれてもベビーサークルに入れるか、子どもと一緒にトイレに入ることになります。

【温かいご飯をゆっくりと食べられない】

食事中も赤ちゃんに離乳食を食べさせたり、こぼしたものを掃除したり、着替えさせたりで、バタバタしています。さらに大人のお皿にも手を伸ばすので、ゆっくりご飯は食べられません。冷めた後のかきこみ飯が基本です。

【お風呂ではシャンプーと洗顔がゆっくりできない】

お風呂の中でも、シャンプーや洗顔は赤ちゃんから目と手を離すことになります。バウンサーに寝かせても泣かれますし、寝返りを始めると危ないので、ゆっくり洗うことができません。

【寝室のドアに注意】

寝かしつけをしようと寝室に行くも、赤ちゃんはドアの開閉が大好き。指を挟む危険があるので、赤ちゃんが飽きるまではそこから離れられません。

ママは1日中緊張状態

上記で見たように、ママは1日中赤ちゃんがケガや誤飲をしないか、目を見張っていることになります。何より辛いのは、1日中緊張状態であること。ホッとできるのは赤ちゃんが寝ている間だけなのです。

パパが帰ってきたら赤ちゃんが危なくないか見ていたり、離乳食をあげたり、お風呂に入れたりするとママも一息つけることでしょう。

宮野 茉莉子

ニュースレター

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宮野 茉莉子

東京女子大学哲学科を卒業後、野村證券を経て2011年よりライターへ。
主な執筆分野は育児、教育、ライフハック、女性の社会問題など。
子どもから大人まで「自分の頭で考える」哲学の面白みを伝えるべく執筆中。禅好きの3児の母。