あっという間にゴールデンウイークも後半戦に。旅行やレジャーの合間に、ちょっと実家にも立ち寄って親に顔を見せようという人もいると思います。

比較的ゆっくり時間がとれる連休中の帰省は、シニア世代の親たちの変化に気づける機会にもなります。ふとした違和感が実は「認知症の兆候」だった……ということも少なくないのです。

楽しい時間が過ごせればそれに越したことはないですが、久しぶりに実家を訪れたらぜひ「3つの場所」を確認してみてください。もしかしたらそこに何からのサインがあるかもしれません。

本当は医療や介護が必要な状態なのに、そのままにしてしまって後から後悔することのないように、シニア世代の親たちに変化がないか気をつけてみましょう。結果的にそれが家族の暮らしやお金を守ることにつながるのです。

今回は認知症の実母の介護を7年間おこなった筆者の実体験を踏まえてお話ししていきます。

※認知症の症状や進行具合はその人によって異なります。医療機関を受診し、信頼できる医師の指示のもとで、適切な療養・介護を行ってください。

1. 帰省時の実家ではココを見る「認知症の兆候が隠れる3つの場所」

自分の親が認知症になることは、あまり考えたくないかもしれませんが、初期症状は見逃さずにキャッチできたらよいですね。

対面で話しているぶんには変わらなくても、親がいつも使っている場所にちょっとした“違和感”があったら、些細な変化に気づいて冷静に対処できるようにしたいものです。

では、どういった場所に注目したらいいのでしょうか。今回は3カ所に絞ってご紹介していきます。筆者がことごとく見逃した「母の認知症のサイン」のエピソードも交えながらお話ししましょう。