厚生年金は、年齢が高い方ほど支給額が高い傾向にあります。

ただし、支給額はあくまで各人の標準報酬月額や加入月数、乗率によって決まるため、将来の自分の受給額が年齢と共に増えていくわけではありません。

実際に支給された「厚生年金と国民年金」の平均額を年代別に確認するとともに、将来の備えについて考えてみましょう。

1. 厚生年金・国民年金の年齢別受給額

厚生労働省が集計している「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、年齢別の年金受給額を掲載しています。

1.1 厚生年金の平均月額

  • 60歳:9万4853円
  • 61歳:9万1675円
  • 62歳:6万1942円
  • 63歳:6万4514円
  • 64歳:7万9536円
  • 65歳:14万3504円
  • 66歳:14万6891円
  • 67歳:14万5757円
  • 68歳:14万3898円
  • 69歳:14万1881円
  • 70歳:14万1350円
  • 71歳:14万212円
  • 72歳:14万2013円
  • 73歳:14万5203円
  • 74歳:14万4865円
  • 75歳:14万4523円
  • 76歳:14万4407円
  • 77歳:14万6518円
  • 78歳:14万7166円
  • 79歳:14万8877円
  • 80歳:15万1109円
  • 81歳:15万3337円
  • 82歳:15万5885円
  • 83歳:15万7324円
  • 84歳:15万8939円
  • 85歳:15万9289円
  • 86歳:15万9900円
  • 87歳:16万732円
  • 88歳:16万535円
  • 89歳:15万9453円

65歳未満で受け取っている方は、繰上げ受給の制度を利用しているかたちとなります。

本来の受取額より減少することもあり、65歳以上と比べると受給額が少なくなっています。

また、65歳以降では概ね緩やかに年齢が高いほど受給額が多い傾向にあります。

続いて、国民年金は次のとおりです。

1.2 国民年金の平均月額

  • 60歳:4万2616円
  • 61歳:4万420円
  • 62歳:4万2513円
  • 63歳:4万3711円
  • 64歳:4万4352円
  • 65歳:5万8070円
  • 66歳:5万8012円
  • 67歳:5万7924円
  • 68歳:5万7722円
  • 69歳:5万7515円
  • 70歳:5万7320円
  • 71歳:5万7294円
  • 72歳:5万7092円
  • 73歳:5万6945円
  • 74歳:5万6852円
  • 75歳:5万6659円
  • 76歳:5万6453円
  • 77歳:5万6017円
  • 78歳:5万5981円
  • 79歳:5万5652円
  • 80歳:5万5413円
  • 81歳:5万5283円
  • 82歳:5万7003円
  • 83歳:5万6779円
  • 84歳:5万6605円
  • 85歳:5万6609円
  • 86歳:5万6179円
  • 87歳:5万6030円
  • 88歳:5万5763円
  • 89歳:5万5312円

こちらも65歳未満については受給額が少額にとどまりますが、それ以降の年齢については厚生年金ほどは目立った年齢による格差がみられません。