私たちが騙されやすいお金に関する4つの勘違い

割引やオマケもよく考えると...?

その「30%オフ」は本当に安いのか

私たちは普段、スーパーやデパート、コンビニなどさまざまな場所でさまざまな割引に出会います。改装のために売り尽くしセールをしていて30%オフとか、閉店間近の時間にお惣菜が半額になっているとか、さまざまな割引がありますよね。「30%オフ」とか「半額」という言葉を見ると、つい心が躍ってしまうという人も多いのではないでしょうか。

人間やはり想定していた金額以下でモノが買えるというのはうれしいことですし、割引には目をひかれるものです。しかし、その割引って本当に安いのでしょうか。

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たとえば、普段買わないような高級アイスが閉店間際のスーパーで割引になっていたとします。1つ298円のアイスが189円で販売されていたら、買いたいと思いますよね。大好きなアイスクリームが100円以上割引になっているのです。しかし、これって本当に安いのでしょうか。

もちろん、モノ自体は安くなっているのですが、〇%という割引率が大事なわけではなく、自分の中でそのモノにそれだけの金額の価値があると思えるかどうかが大事ですよね。

価値があったとしても、そもそも298円だったら買うのを我慢していたから、そのアイスにかけるお金は0円だったのに、189円になったら我慢できなくなって189円で購入してしまう。ということは、割引されて安くなっていたとしても、財布の中身としては189円マイナスとなるんですよね。これは正しい判断だと言えるのでしょうか。

ペットボトルのオマケにつられるワケ

コンビニでよく見かける「ペットボトルのオマケ」。お気に入りのキャラクターが付いていたり、好きなアイドルのグッズが手に入るからと購入してしまう人も多いと思います。そもそも、そのグッズにひかれて購入する人が増えること自体が飲料メーカーのプロモーション施策であり、売上を伸ばすための方法ですから、それがしっかり効いている証拠でもありますよね。

でも、買う側の人間として考えたときに、オマケにつられることは正しいのでしょうか。たとえば、スーパーなら98円で買えるウーロン茶がコンビニで150円で売られていたとします。その横には、スーパーなら88円で買える緑茶がコンビニではオマケ付き150円で売られていたとしましょう。普通に考えればウーロン茶のほうがおトクですよね。

でも、きっと多くの人はオマケ付きの緑茶を買ってしまうと思います。それがたとえ、自分にとってそれほど有用でないものであっても、です。

なんとなく、同じ金額ならオマケがついているほうがちょっとおトクな気分になってしまうのが人情です。しかし、そもそもオマケが必要ないのであれば、本来の目的であるお茶だけを見たときに割安感のあるウーロン茶を選んだほうがよかったというわけですね。

「欲しいもの」が「必要なもの」にすり替わるのはなぜか

買い物をしていると、最初は「これ、ちょっといいかも」くらいの軽い気持ちだったのに、次第に「アレにも使えて、コレにも使えておトクかも」と思い始め、いつしか「コレって絶対必要! 絶対役に立つ! 買って帰ろう!」という強い気持ちになっていること、ありませんか。

あなたの生活にとって「必須」ではないアイテムだったのに、少し時間が経つと気分が変わって活用法を見つけてしまい、「あるといいな」というものから「必須アイテム」にすり替わってしまうんですよね。

人間の気持ちは変わりやすいと言いますから、仕方のないことではありますが、これまでの生活に必要でなかったものが急に必須アイテムになることは実はそうあることではないんですよね。多くの人が経験済みだと思いますが、そうして自分を少しずつだまして、まるで本当に自分に必要なものであったかのように思い込んでしまうというのも、非常に厄介な思考回路であると言えます。

「キツネとぶどう」を上手に使おう

最後は、ちょっと「勘違い」を活用してはどうかというお話です。「キツネとぶどう」というイソップ物語をご存じでしょうか。あるキツネがおいしそうなぶどうを見つけますが、どうしても手が届かないのです。何をしても手が届かず、やりようがなくなってしまったキツネは「きっとあのぶどうはとても酸っぱいんだ」と自分に言い聞かせます。

こうした感覚の奥に潜むのは、「自分の中で抱えている矛盾を早く解消してスッキリしたい」という気持ちです。本当は自分にとって悪いことであっても、この矛盾を解消したいがために都合のいい解釈をして、なんとかその場を抜け出そうとしてしまうのです。

この場合、「ぶどうに手が届かない」という悪いことを、「きっとあのぶどうは酸っぱいだろう」と自分に言い聞かせることによって乗り切っていますよね。これって、コツさえつかめば衝動買いを抑えるときに実はうまく使えるのです。

どうしてもダメな衝動買いだとわかっていても、つい手が伸びてしまうということがあると思います。しかし、「欲しいものを手に入れられなかった自分」という悪いことを都合のいい解釈で乗り切ってみてください。たとえば、どうしても欲しいワンピースがあっても、「こんなワンピースを買っても、きっとあの人の好みではない」と自分に言い聞かせてみてください。ちょっと落ち着くはずですよ。

まとめ

いかがでしたか。ここでご紹介したことは私たちの脳の特性とも言えます。自分に都合よく解釈してみたり、割引の表面的なところしか見えていなかったりするのも仕方のないことなのです。そうした勘違いとうまく付き合いながら、上手にお金を使うようにしてくださいね。

大塚 ちえ

ニュースレター

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FP保有の金融系ライター。スポーツと音楽が趣味。金融機関勤めで得た知識と経験で、貯金・節約から投資までお金に関する悩みに向き合う。