年収400万円台の世帯の貯蓄額は平均いくら?
ここからは、年収400万円台の世帯の貯蓄額とその中身を見ていきます。とはいっても高齢者の貯蓄事情は異なることが予想されるため、ここでは「勤労世帯」に絞って見ていきます。
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)第8-2表」を参考にしましょう。
「年収400万円~450万円世帯」貯蓄の内訳
- 貯蓄合計:912万円
- 通貨性預貯金:317万円
- 定期性預貯金:303万円
- 生命保険など:225万円
- 有価証券:52万円
- 金融機関外:15万円
「年収450万円~500万円世帯」貯蓄の内訳
- 貯蓄合計:784万円
- 通貨性預貯金:277万円
- 定期性預貯金:237万円
- 生命保険など:157万円
- 有価証券:94万円
- 金融機関外:19万円
世帯年収400万円台の勤労世帯の貯蓄額は、1000万円のラインにあと少しで手が届くといったところです。
通貨性預貯金だけでなく、保険や有価証券(株式など)などにも分散している様子がよくわかります。
銀行の金利が低い令和においては、普通預金ではなく保険や資産運用に振り分けるのが貯蓄の基本となっています。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)