GWは家計の収支を見直すのにも良いタイミングです。

「収入は十分あるのになぜかお金が貯まらない」という人は、支出が増えやすい習慣が身についてしまっているのかもしれません。

本記事では、収入と貯蓄額の関係性について解説します。

記事の後半ではお金が貯まりにくい習慣についても紹介しますので、ぜひ家計を見直す際の参考にしてください。

1. 貯蓄額は収入に比例するわけではない

一般的に、収入が多い人は貯蓄額も多いイメージがあります。

しかし、筆者は銀行員としてさまざまなお客さまと接する中で、収入は十分あるのにカードローンの残高が多い人やいつも家計の収支がギリギリの人に出会うことも少なくありませんでした。

金融広報中央委員会の調査によると、「貯蓄が全くない人」の年収別の割合は下記の通りです。

【写真1枚目/全2枚】年収別・貯蓄ゼロの割合。あなたは大丈夫?次の写真で「お金が貯まりにくい人」の習慣4つを見る

年収別・貯蓄ゼロの割合

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」

  • 無収入…67.9%
  • 300万円未満…38.7%
  • 300~500万円未満…27.5%
  • 500~750万円未満…15.3%
  • 750~1000万円未満…3.4%
  • 1000~1200万円未満…45.5%
  • 1200万円以上…9.1%

「年収1000~1200万円未満」のゾーンでは、全く貯蓄がない人の割合が45.5%となっており、およそ半数の人が貯蓄を行っていない状況です。

上記結果を見ると、年収の高さと貯蓄額は必ずしも比例するわけではないことが分かります。

では、十分に収入がある人が貯蓄に取り組めないのには、どのような理由があるのでしょうか。

次の章では、お金が貯まりにくい人の習慣について紹介していきます。