資金と時間が無限に使えるとして、勝つまでやめなければ負けないと言っているだけで、それでは意味が無いですよね。

短期の投資は明確にギャンブルですが、長期の投資は期間を長くとったギャンブルです。結局は、サイコロの目がどちらに転がるかで勝負が決まります。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析

「企業の価値を分析し、過小評価されているバリュー株に投資をすれば、それはギャンブルではないだろう」という声もありますが、これも残念ながら違います。

チャートの動きを見て法則を導き出し、売り買いをするテクニカル分析は明らかにギャンブルですが、企業価値を分析するファンダメンタルズ分析も、同じです。

ここで言う企業の価値とは何か。企業が将来生み出すキャッシュフローを現在価値に割り引いたもののことです。

参考としてその企業が持つ純資産を評価したり、同業他社の株価と比較したりしますが、基本的にはこのDCF(ディスカウンテッド・キャッシュフロー)法で企業の価値は決まります。

だから株価は一意に決まるかというとそんなことはなくて、この将来生み出すキャッシュフローや、現在価値に割り引く割引率で投資家の主観が入ります。今ではなく将来の話ですから。

そんなことを市場参加者がああでもないこうでもないと考えた結果が今の株価です。ですから、それが割安であるというのも、主観です。