株式相場はようやく底打ちから上昇へ?

年初から不振が続いていた株式相場ですが、何となく、底打ちから上昇へ向かい始めた気配が見えてきました。

まだ、兆候が見えてきたに過ぎませんが、相場のムードは決して悪くありません。桜の開花が間近に迫り、春の訪れを実感するとともに、株式市場にも春が到来するのでしょうか。

思い返せば、2016年に入って以降、ずっと下げ相場が続いてきたように思います。確かに、今の上昇が一時的かどうか見極めが必要ですが、ようやく終止符が打たれたのかもしれないですね。

こういう時は、安堵感を覚えている人が多い一方で、「安値で買い損ねた」「投資チャンスを失った」と後悔している人も少なくないでしょう。

『押し目待ちの押し目なし』

今回、買う機会を逸した人の多くは、「どうせ、もう一度下がるだろうから、その時に買おう」と捲土重来を期しているかもしれません。

しかし、相場の勢いが強い時は、株価は望み通りに下がってくれないものです。結局、『押目待ちの押目なし』となり、諦めざるを得ないパターンがよく見られます。それどころか、待ち切れなくなって、結果的には、株価が相当上昇してから高値を掴んだりする最悪パターンもあります。

確かに、押し目買いの機会を待つことは重要です。特に今回は、一度、あるいは二度くらい、滅多に見られない安値を見た人もいるでしょう。その時に見た安値が忘れられず、その値段にこだわってしまう場合が考えられます。

したがって、株価が少し下落したとしても、押し目と感じずに終わってしまう場合も多いのです。株式投資の買い時は、本当に難しいものですね。

『戻り待ちに戻りなし』

実は、これと逆の相場格言があります。それは、『戻り待ちに戻りなし』です。その意味は、お察しの通りで、下げ相場になって売り損なった人が、相場の戻りを待つものの、その期待も空しく株価はさらに下がってしまい、ついに売り時を逃すことです。

しかも、売り時を逃しただけでは済まず、結果的には大底で投げ売りする最悪パターンもあり得るということです。

さて、この記事を読んで「それじゃぁ、一体どっちなんだよ?」と迷っている人に、もう一つ相場格言をお伝えしましょう。それは、『危ない橋も一度は渡れ』です。皆さんの成功をお祈りしますが、投資は自己責任であることを忘れずに。

【2016年3月15日 投信1編集部】

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LIMO編集部