まちまちの展開だが、4月で初の17,000円台をつける相場のエネルギーを確認

株式市場の振り返り-小幅続伸。一時は3月31日以来の17,000円台に

2016年4月20日(水)の東京株式市場は小幅続伸となりました。日経平均株価は前日比+0.2%の上昇、TOPIXも+0.2%の上昇で引けています。一方、連日高値更新が続いてきた東証マザーズ総合指数は▲1.6%の下落となり、6日ぶりの反落となりましました。

日経平均株価は、円高進行一服や海外株式市場の上昇を受けて、前日比+179円高で寄り付き、3月31日以来の17,000円台回復でスタートしました。その後間もなく+224円高まで上昇する場面が見られましたが、次第に売りに押され始め、後場には一時▲3円安のマイナス転換となっています。その後は盛り返しましたが、膠着状態に入り、大引けは+32円高の16,906円で終わりました。終値での17,000円台回復は持ち越しとなっています。

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東証1部で上昇したのは834銘柄、値下がり993銘柄、変わらず125銘柄でした。東証1部の出来高は20億8,836万株、売買代金は2兆2,393億円(概算)となっています。薄商いが続いていますが、前日より増えたことは明るい材料です。

セクター動向と主要銘柄の動き-23業種が上昇、10業種が下落。上昇した業種は意外に多い

東証1部で上昇したのは23業種、下落したのは10業種でした。上昇率上位は、石油・石炭+2.3%、鉱業+1.8%、その他金融+1.5%、海運+1.4%、不動産+1.2%などでした。一方、下落率が大きかったのは、ゴム製品▲0.7%、空運▲0.7%、輸送用機器▲0.7%となっています。上昇した業種が意外に多かったという印象です。

個別銘柄では、電機セクターではソニー(6758)が大幅上昇となり、村田製作所(6981)、TDK(6762)、日本電産(6594)などの電子部品株も値を上げました。また、三菱地所(8802)や住友不動産(8830)などの不動産株も+1%超の上昇となっています。一方、燃費試験での不正行為が報道された三菱自動車(7211)が後場にストップ安まで急落し、その煽りを受けた三菱重工(7011)や三菱商事(8058)も値を下げました。その他の主力株では、ファーストリティリング(9983)、トヨタ自動車(7203)などが下落しました。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-衆参ダブル選挙見送りで国内景気対策関連銘柄に再度注目。

20日は続伸となったものの、一時は17,100円を目前としていたこともあり、失望感が強いことは否めません。しかし、ザラバとは言え、4月に入ってから初めて17,000円台を付けたという意義は大きいと言えます。少なくとも、17,000円を付けるエネルギーが醸成されていたことが分かりましたので、今後の株価上昇に向けて期待を持ち越した相場だったと考えていいでしょう。

さて、今回の熊本地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、被災された方々に改めてお見舞い申し上げます。震災後の報道を見ていると、7月の参院選挙と同時に行われる観測が強かった衆院選挙は見送りになる雰囲気があります。まだ不透明な部分はありますが、その分、国内の景気テコ入れに注力するならば、そちらをもっと注目したいと思います。そして、景気対策で恩恵を受けるようなセクター、個別銘柄への関心も益々高まるものと予想されます。

こうした状況を含め、21日(木)は建設セクター、不動産セクター、小売セクター等の内需関連銘柄に注目です。また、20日から3月決算期企業の本決算発表が徐々に始まっています。厳しい会社予想の公表が予想されますが、過度に下落した優良銘柄はコツコツと拾うチャンスが到来するかもしれません。

【2016年4 月20日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。