日本の株式市場は2016年初の5連騰に挑む。「株は5月に売れ」を考える

株式市場の振り返り-今年2度目の4日続伸となるが、新興市場は小幅反落

2016年4月22日(金)の東京株式市場は4日続伸となりました。日経平均株価は前日比+1.2%の上昇、TOPIXも+0.9%の上昇で引けています。なお、4連騰は今年2回目です。一方、好調が続く東証マザーズ総合指数は、▲0.4%の小幅反落となりました。

日経平均株価は、やや高値警戒感が出ていたことに加え、前日(21日)のNY株式市場が3桁の下落となったことから、前日比▲143円安で寄り付きました。その後間もなく▲171円安となる場面が見られましたが、徐々に切り返してプラス転換となります。後場の中盤からは一段高となり、大引けは+208円高の17,572円で終わりました。

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東証1部で上昇したのは1,175銘柄、値下がり637銘柄、変わらず140銘柄でした。東証1部の出来高は30億1,111万株、売買代金は2兆7,889億円(概算)となっています。出来高が30億株を超えるのは2月16日以来です。売買代金も4月に入って以降は最大となり、3兆円回復が目前となりました。

セクター動向と主要銘柄の動き-27業種が上昇、6業種が下落。金融株が買われる。

東証1部で上昇したのは27業種、下落したのは6業種でした。上昇率上位は、銀行+4.8%、証券・商品+3.3%、海運+2.9%、不動産+2.6%、鉄鋼+2.0%などでした。一方、下落率が大きかったのは、電力・ガス▲0.8%、その他製品▲0.8%、小売▲0.7%、食料品▲0.6%などでした。

個別銘柄では、ファーストリティリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、KDDI(9433)などの指数寄与度の大きい主力株が大幅上昇となりました。また、円安進行を受けて、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)などの自動車株や、オリンパス(7733)などの精密機器株にも上昇が目立っています。一方、前日に業績予想を小幅下方修正したソニー(6758)が下落し、任天堂(7974)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ファミリーマート(8028)も値を下げました。また、円安が進んだにもかかわらず、シマノ(7309)も下落しました。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-引け後に日本電産の決算発表を控える電機セクターに注目

22日(金)の東京株式市場は、前日のNY市場が▲113ドル下落したにもかかわらず、終値では+208円高になるなど好調でした。やはり、先週木曜日の当欄である“マーケット・コメント”で記した通り、ダブルボトム形成により上昇しやすい環境にあるようです。また、出来高も増え始めており、相場上昇のエネルギーを感じさせてくれます。

そのような状況下、25日(月)には3つの注目点があります。第1点目は、2016年初となる5連騰への挑戦です。週末の海外市場で円安が進んだことを勘案すると、大いに期待が持てましょう。第2点目は、3月決算の主力銘柄の先陣を切る日本電産(6594)の決算発表です。日本電産の見通しというよりは、カリスマ経営者とも言える永守重信社長の今後の見通しに市場が注視するでしょう。その決算内容如何では、火曜日以降の株式相場に大きな影響を与えると予想されます。第3の注目点は、18,000円台へのトライです。2月中旬の株価急落以降、2月は16,000円台、3月は17,000円台を付けてきました。この4月で18,000円台を付けるならば、“Sell in May(セル・イン・メイ)はどこ吹く風ばかりと5月の上昇相場への期待が膨らみます。18,000円到達は、25日以降に持ち越しになる可能性はありますが、要注目です。

株式相場のトレンドが変わりつつあることを考えると、25日は自動車や精密機器などの輸出関連銘柄に加えて、特に、電機セクターに注目したいと思います。一方で、市場の関心がやや薄れている内需関連セクターも、下値はコツコツと拾いたいところです。

【2016年4 月24日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。