「ボラが大きい日」に個人投資家が取るべき対応とは

この記事の読みどころ

よく言われる「ボラが大きい」とは、値動きが激しいことを意味します。

2016年に入ってから、「ボラが大きい日」が多くなっています。4月8日は典型的な日でした。

「ボラの大きい日」には無理をせず、『二度に買うべし 二度に売るべし』を噛みしめましょう。

「ボラが大きい」とは値動きが激しいことを指す

新年度の4月に入ってから、株式相場は再び軟調な動きになっています。基本的には、年初からの下げ基調が続いているという見方ができますが、最近の特徴の1つとして“日中の値動きが激しい”ということが挙げられます。少し専門的な言葉を使うと「ボラティリティが大きい」となります。

続きを読む

時々、「今日はボラが大きいなぁ」と言いながら、真剣に端末を見ているトレーダーやディーラーがいますが、これは「今日は値動きが大きいなぁ」という意味です。魚釣りに行って、釣り上げたボラが大きいという意味ではありません。

4月8日の相場を振り返って見る

たとえば、4月8日の相場を振り返ってみましょう。4月8日の日経平均株価は、前日比+72円高(+0.5%高)の15,821円で終わりました。これだけを見ると、小幅上昇で終わったということになります。

しかし、この日の日経平均株価は、寄り付き(始値)が▲152円安で始まり、一時は▲278円安まで下落しました。ところが、その後は急速に切り返し、一時は+277円高まで上昇したのです。そして、最後は再び下げ足を速めて、最後は+72円高で終わったわけです。

この日の取引時間中の値幅(高値と安値の差)は555円となりましたが、これは前日(7日)の終値である15,749円に対して約3.5%に上りました。極端に高いというわけではありませんが、かなり高い部類に入る数字です。

確かに、8日は週末でミニSQ算出の日だったので、通常よりは“ボラ”が大きかったかもしれませんが、最近の相場を映す典型的な日だったと言えます。

「ボラの大きい日」は個人投資家にとって危険な日

2016年に入ってから、これと似たような動きをする日が多くなっています。大幅安で始まりながら、最後は小幅安に止まった日、あるいは、その逆の日など、皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。

このような「ボラの大きい日」は、ヘッジファンドなどの短期筋、証券会社のディーラー、日計り取引を中心に行う個人投資家などにとっては、格好の商機となる日です。大きな利益を上げるチャンスであるのと同時に、大きな損失を出すリスクも増えます。

逆に、一般の個人投資家にとっては非常に危険な日だと言えます。

「ボラの大きい日」に取るべき行動とは

可能ならば、個人投資家は、このような「ボラの大きい日」は無暗矢鱈に動かずに、じっと静観すべきと考えます。

しかし、どうしても気になる銘柄を買いたい、利益が出ている銘柄を売りたい、という状況があるかもしれません。そこで、「ボラが大きい日」が多い最近の株式相場を踏まえて、次のような相場格言を思い起こしてみましょう。

二度に買うべし 二度に売るべし

『二度に買うべし 二度に売るべし』とは、本来、自分の判断に自信が持てない時、慎重に行動するべきであること意味する格言です。一度に買う(売る)のではなく、まずは打診買い(売り)で探りを入れてみて、その結果を見てから、次の行動を起すのが望ましいということです。

石橋を叩いて渡るがごとき慎重さが、株式投資には何よりも必要という先人たちの教えです。

本来の意味とは少し異なるかもしれませんが、昨今のような「ボラの大きい日」には、一度に売り買いを行うのではなく、探りを入れるような感じで少しずつ行うことが重要となります。打診買い、打診売りで臨みましょう。決して大きなボラに飲み込まれないようにしたいものです。

【2016年4 月12日 投信1編集部】

■参考記事■

>>資産運用の始め方に迷ったらとりあえずバランス型投資信託

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。