金融やシクリカル株が大幅上昇。催促相場から期待相場へ変わる“潮目”を逃すな

株式市場の振り返り-薄商いの中で大幅続伸、新興市場も“続落無し”の記録更新中

2016年4月13日(水)の東京株式市場は大幅続伸となりました。日経平均株価は前日比+2.8%の上昇、TOPIXは+2.5%%の上昇で引けています。また、東証マザーズ総合指数も+2.5%上昇する反発となりました。東証マザーズ総合指数は、2月12日に急落して以降は、一度も続落をしない記録が続いています。

日経平均株価は、海外市場の株価上昇や円高進行一服等を受けて、前日比+213円の大幅高で寄り付きました。その後、前場に中弛みする場面がありましたが、再び大幅高となり、後場には一時+476円高まで上昇しました。結局、大引けは+452円高の16,381円で終わり、7日ぶりの16,000円台回復となりました。なお、日経平均株価が前日比+2%超上昇したのは3月2日以来となります。

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東証1部で上昇したのは1,683銘柄、値下がり195銘柄、変わらず73銘柄でした。東証1部の出来高は22億5,541万株、売買代金は2兆3,482億円(概算)となっています。株価指数が大幅上昇した割には、引き続き薄商いとなっています。

セクター動向と主要銘柄の動き-33業種全てが上昇、輸出関連業種は目立った大幅上昇とはならず

東証1部では33業種全てが上昇しました。上昇率上位は、保険+4.4%、海運+4.2%、非鉄金属+3.8%、鉄鋼+3.8%、鉱業+3.7%、機械+3.7%、銀行+3.7%などでした。一方、上昇率が小さかったのは、陸運+0.4%、水産・農林+0.4%、パルプ・紙+0.4%などでした。円高進行が一服して109円/ドルを伺うような為替水準だったにもかかわらず、前日に買い戻された輸出関連業種は、あまり買われなかった印象です。

個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などの銀行株が大幅続伸高となり、ファーストリティリング(9983)も+6%超の大幅上昇となりました。また、コマツ(6301)や日立建機(6305)などの建設機械株、村田製作所(6981)などの電子部品株も値を上げています。また、医薬品株では小野薬品工業(4528)も大幅続伸でした。一方、主力株ではソニー(6758)が下落し、決算内容が今一つだった高島屋(8233)も値を下げました。オリエンタルランド(4661)も小幅安となっています。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-潮目が変わりつつあるならば、割安感のある主力株に注目

13日の日本株は久々の大幅上昇となり、ホッと一安心している人も少なくないでしょう。株価が上昇することは良いことですし、別にケチをつけるつもりはありませんが、やはり、薄商いが続いていることが気掛かりです。本当に日本株が底上げするような局面では、もう少し売買代金が増えて然るべきですし、ソニーのような代表銘柄が売られることもないと考えられます。とにかく、今日は結果オーライとしましょう。

ところで、これは聞いた話ですが、一流の漁師と、そうでない漁師の差は、使っている道具や単純な経験年数ではなく、“潮目”の見極めができるか否かのようです。“潮目”とは、潮がぶつかり合っている海水の境目のことです。同じ海水なのに混ざらずに境界を作ってしまうのですが、その潮目には魚が集まりやすく、大漁が期待できる模様です。しかし、相当に経験を積んだ漁師でも、この“潮目”を見極めるのは非常に難しいと言われています。

株式相場にも同じように“潮目”があります。そして、その“潮目”を見極めるのは難しいです。3月末からは、政府の国内景気対策などを求める「催促相場」が続いてきたと考えていますが、月末の日銀政策決定会合を控えての「期待相場」に変わりつつある可能性が出ています。相場の閑散状況を見ている限り、まだ本格的な変化点とは言えないと思われますが、少なくとも、「催促相場」から「期待相場」への潮目が近付いていることは確かのようです。

そのような中、14日(木)は様子見スタンスが徐々に緩和される可能性があります。このような局面では、割安感が強い主力株が注目です。円高一服が顕著になったことを背景に、自動車セクター、精密機器セクター、家電セクターに目を向けましょう。また、決算サプライズが出ている小売セクターも要注意です。

【2016年4 月13日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

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