新興市場は活況疲れで“一休み”

株式市場の振り返り-小休止。東証マザーズ総合指数は再び1,200ポイント割れ

2016年5月10日(月)の新興株式市場は弱い動きとなりました。日経ジャスダック平均は前日比+0.6%上昇して、小幅ながら3日続伸となりましたが、東証マザーズ総合指数は▲1.3%下落して4日ぶりの反落となっています。しかし、東証マザーズ総合指数も取引時間中にはプラス転換する場面もあり、新興市場の勢いが弱まっているという印象はありません。

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東証マザーズ総合指数は、4月21日に約9年ぶりとなる高値を記録した後、高値警戒感や新規の材料不足などから、GW前に掛けて停滞が続いてきました。しかし、大型株への投資に対する様子見スタンスが強まる中で、新興市場への注目度が再度増していると言えましょう。10日の相場は、3日続伸による利益確定売りなどにより、終値では再び1,200ポイントの大台を割り込みましたが、値崩れという状況ではないと考えられます。

ただ、10日の商いはやや低調に終わりました。出来高は再び1億株を下回り、7,958万株に止まっています。売買代金も概算で1,763億円に止まり、前日から約▲400億円減少しました。なお、騰落数は値上がり87銘柄、値下がり132銘柄、変わらず6銘柄となっています。

相場全体が下げた中でも2桁上昇率が目立つ展開、利益確定売りに押された銘柄も

10日の東証マザーズ市場は、相場全体が下げた中でも、大幅上昇した銘柄も見受けられました。相場の大きなテーマである医療バイオ関連では、オンコリスバイオファーマ(4588)が+14%上昇してストップ高となりました。また、情報・通信関連では、リアルワールド(3691)が+19%上昇して同じくストップ高となっています。他にも、ストップ高までは上昇しなかったものの、ドリコム(3793)が+3%、データホライゾン(3628)が+3%、ブランジスタ(6176)が+2%等と堅調でした。

その他の注目株では、CYBERDYNE(7779)が▲1%、Gunosy(6047)は▲1%、はてな(3930)も▲1%となり、いずれも小安く終わっています。そーせいグループ(4565)も▲2%下落でした。

一方で、Hamee(3134)が▲15%、アクセルマーク(3624)が▲9%、グリーンペプタイド(4594)が▲7%、アイティメディア(2148)が▲6%と、最近注目されてきた銘柄の下落が目立ちました。利益確定売りに押されたと考えられます。

新興市場への注目度は引き続き高まる展開、決算発表にも注目

10日は大型株が+2%超の上昇となったのと対照的に、新興市場は小休止という感じになりました。ただ、大型株は連日売られた反動が出ていると考えられます。円高進行が一服したのは好材料ですが、本格的な上昇相場とは言い難い面があります。11日(水)も、主力企業の決算発表を控えていること等から、大型株は様子見スタンスが予想されるため、新興市場への注目度は増してくると考えていいでしょう。政府による景気対策で恩恵がある業種、あるいは、成長戦略に組み込まれそうな業種が物色される展開が見込まれます。引き続き、医療バイオ関連の安くなった銘柄に注目したいと思います。また、新興市場も決算発表で大きく株価が動くケースが見られます。今週後半は決算発表が相次ぎますので、業績面での注目も忘れずにチェックしたいところです。

【2016年5月10日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

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