テレワークの準備にてんやわんや

今回の緊急事態宣言を受けて、社員をテレワークにシフトさせるために働いている人たちのお話を聞いてみました。

・「急にテレワーク導入が決まったので、社内システム部門は残業続きです。」と語るのは金融機関に勤務するAさん。他の部門の人にテレワークをさせるために、一人一人のPCに専用のアプリケーションをインストールし、実際に家に持ち帰ってもらって接続できるかを試してもらい、接続できなければ調整…ということを繰り返しているからです。「社内と違い、家庭のネット環境はそれぞれに違います。だからうまく接続できない原因もそれぞれ。1回でOKという人は少なくて、それだけにやってもやっても終わらないという感じです。」

・業務システムを開発する企業に勤務するBさんは話します。「社外から自社のシステムに接続し、自宅等で作業ができるというのは、以前から可能にしていました。ただ、社員に在宅勤務をさせようという意図ではなく、出張などの理由でリーダ―クラスや中間管理職の人が、出先でも社内システムに繋いで仕事をしなくてはいけないときに、モバイルワークを可能とするために準備したものだったんです。

だから、そういったセットアップがされていたのは、会社にあるモバイルワーク用に準備した数台のノートPCだけ。しかも、メンテナンスではお客様のデータを触ることもあるということで、そのPCの持ち出しには、様々な社内手続きを経る必要があります。

さすがに会社も、手続きを簡略化し、オフィス用のノートPCを在宅勤務用にシフトさせるなどの対策をとりはじめましたが、ほとんどの社員は社内ではデスクトップPCを使っています。ノートPCは台数も少なく、まだまだ全員にはいきわたらず、在宅勤務にシフトできない人は時差出勤や時短勤務でしのいでいるといった状況ですね。」