60代以降に向けた将来資金、いくら必要?

60代以降にかかるお金について、今のうちに把握しておきましょう。自分で考えるのは難しいため、目安となる資料を2つご紹介します。

老後の生活費はいくらくらい必要か

生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は、月額で平均22.1万円です。

分布を見ても「20~25万円未満」が29.4%と最多になっているため、20万円以上はかかると想定するといいかもしれません。

また別の「ゆとりある老後生活を送るための費用」という項目では、平均して36.1万円が必要という結果になりました。

退職後はのんびり趣味を楽しみたいという方にとっては、こちらの金額が目安となるでしょう。

実際の生活費は平均でいくらなのか

次は実際の支出額の平均を見てみます。

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)家計の概要」から、65歳以上の無職世帯の支出額を抽出しました。

  • 夫婦2人の世帯:25万5550円
  • 単身世帯:14万4680円

こちらの金額には、老後も払い続ける社会保険料や税金も含まれます。

ただし、住宅費用は1万円台となっていることに注意が必要です。調査対象には持ち家の方も含まれるため、平均値が0円に引っ張られたと考えられます。

賃貸住まいを続ける方は、住居費用を上乗せして試算するといいでしょう。

このように、目安となる調査をもとに「自分の場合」を足し算引き算することがポイントです。