新卒の就職戦線では2024年卒が一段落し、次の2025年卒がインターンシップや業界研究などに取り組む時期に差しかかっています。時代の変化で人気の業界も変わる一方、根強い支持を受けているのが「広告業界」。

クリエイティブ、年収が高い、芸能人と仕事ができるなど、華やかなイメージを持たれやすいようですが、いざ入ってみると「あれ?こんなはずじゃ…」と思っている人も多いかもしれません。

今回は、実際に広告会社に勤めたことのある筆者が「広告業界あるある」についてご紹介します。なお、リモートワークや働き方改革が始まる前の話ですので、参考程度にご覧ください。

【広告業界あるある】その1. とにかく残業が多い

aslysun/shutterstock.com

クライアントからの急な呼び出しや修正依頼に応じるため、どうしても残業が多くなります。例えば金曜の夜に連絡がきて「月曜の朝までに修正お願い!」なんて頼まれることもしばしば(当然土日はなくなります)。

その一方で、仕事を突き詰めたい残業好きな人も一定数いますので、社内には誰かしらいるような状態に。会社で寝泊まりする時は会議室の椅子を3つ並べて寝たり、寝袋を買って床で寝る人もいました。

【広告業界あるある】その2. 年俸制&労働裁量制

広告業界でわりと多いとされる年俸制。給料が高そうに見えますが、ボーナスがなかったり、残業代が発生しないことも。常に実績や成果を出さないと昇給できませんし、逆に評価が下がれば減給されてしまうこともあります。

また、クリエイターの働き方として導入されやすい労働裁量制は、自分のタイミングで仕事ができると思われがちですが、実際のところはクライアントや上司に振り回されることが多いので、あまり機能していませんでした。