2021年12月に、同社は「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況」を公表した。

しかしながら、依然として「流通株式時価総額:100億円」を充たすことができないばかりか、2021年9月よりも流通株式時価総額は下がってしまい、適合が遠のくこととなった。

その後も、中期経営計画のもとで計画を推進するが、2023年9月下旬においても東証プライムの上場維持基準を充たすことはなかった。

2023年9月26日、同社は東証スタンダード市場への選択申請を行うことを取締役会にて決議し、株式会社東京証券取引所に申請したことを公表した

判断の根拠は以下のとおりである。

  • 成果を性急に追い求めるよりも、持続的な成長に資する経営基盤や人的資本の整備を着実に進めていく方が、中長期的には企業価値向上への寄与が大きいと考えた
  • 上場維持基準についても安定的・継続的に充足することが求められており、一時的に適合したとしても上場廃止となるリスクを払拭はできない
  • スタンダード市場において株主に安心して当社株式を保有・売買してもらうことが妥当である

同社の東証スタンダードへの区分変更の実施予定日は発表されていないが、東証では「申請期間:2023年4月1日~9月29日の市場区分の再選択」については、2023年10月20日に実施予定としている(こちらを参照)。

コナカの株価

東証スタンダード市場へ変更申請する旨の発表前となる、2023年9月26日の終値は455円であった。

年初来高値は、2023年9月13日の468円である。

東証スタンダード市場へ変更することで同社株式を保有・売買できる環境は確保されることとなる。

区分変更の発表後である、2023年9月26日の終値は前日比35円安の420円となった。

参考資料

石川 貴康