瀬戸新体制へ移行するLIXILグループの経営戦略は?

いよいよ決算ピークを迎える大型連休後の5月第2週

大型連休後の5月第2週(2016年5月9日~13日)には約2,100社が決算を発表予定であり、まさに決算発表のピーク期間となります。膨大な数の決算レポートが発行されることになりますが、それを全て読み込み、詳細に分析することはプロの投資家でも極めて困難です。

また、速報レポートも短期業績の良し悪しにフォーカスすることが精一杯で、中長期の分析は決算が一段落してから発行されることが常であることにも留意すべきでしょう。

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むしろ、このような超多忙時には、経営トップが交代し新戦略が発表される可能性のある企業に絞って注目するなど、中長期の視点で決算を見るのがいいのではないでしょうか。

長期的な資産形成を目指す個人投資家にとっては、その方が新たな投資アイデアを得ることができるかもしれません。こうした観点で注目したいのが、2016年5月9日(月曜日)に発表予定のLIXILグループ(5938)です。

MonotaROの創業メンバーを新経営トップに迎えたLIXILグループの決算発表

LIXILグループは5月9日に決算説明会を開催予定です。説明会には、2016年1月に代表執行役兼COOに就任、6月の株主総会後は代表取締役社長兼CEOに就任するとされる瀬戸欣哉氏が出席予定です。

瀬戸氏は、間接資材インターネット通販大手のMonotaRO(3064)の創業メンバーで、住宅用・ビル用建材設備事業や従業員が5万人を超える大企業のマネジメント経験はありません(MonotaROの連結従業員数は300人弱)。

しかし、創業からわずか約15年足らずで、新興企業を時価総額約4,000億円の規模に育て上げた実績があります。それは、インターネット技術を活用し、間接資材という成熟市場においてビジネスの仕組みを根本から変えることで成し遂げられたものです。

最大の注目点は新経営戦略

LIXILグループの2016年3月期業績は、買収した子会社の不正会計による特別損失に加え、国内の年金関連費用の増加や不採算事業の減損損失により▲200億円の最終赤字が見込まれています(2016年4月11日に業績予想修正を発表済)。

このため、まずは新年度に業績をどこまで回復させることが可能なのかが注目されます。ただし、それ以上に注目したいのが新体制による新たな経営戦略です。

これまでのところ、瀬戸氏は具体的な経営戦略について全く明らかにしていませんが、今回の決算では、同氏のこれまでの経営手腕を活かしたドラスチックなビジネスモデル変革が打ち出されるのかなど、その内容を大いに注目していきたいと思います。

【2016年5月8日 投信1編集部】

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投信1編集部

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