【平均・中央値】貯蓄ではどちらを参考にすればよいの?

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40歳代、50歳代どちらも、平均と中央値が大きく乖離する結果となりました。実態を掴むにはどちらの数値を参考にするべきか、悩む人も少なくないと思います。

それぞれの数値について、掘り下げていきましょう。

「平均」は数値が大きい方へ引っ張られる

今回の平均とは、その名の通り、貯蓄をしていない世帯から高額な貯蓄をしている世帯までの数字を均したものです。

とくに今回の場合は金融資産を保有していない人を含めるため、貯蓄額が0円の世帯もあれば、3000万円以上の世帯もあります。差が大きい分だけ、平均値を計算すると上方にどうしても引っ張られるのです。

先程ご紹介した平均値をみて驚いた方も少なくないのではないでしょうか。

実態を把握するには「中央値」を見る

一方、今回の中央値とは、金融資産の保有額が最も少ない世帯から順に並べて、その中央に位置する世帯の数字をあわせて見たものです。

平均よりも、この「中央値」の方が実態に近い数字だといえるでしょう。