【株式テクニカル分析】来週の日経平均は反発か底割れか?(2016年4月8日)

日経平均は8日ぶりに反発するも軟調

2016年4月8日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比71円68銭高の15,821円52銭となりました。

直近の高値(終値ベース)である3月28日の17,134円から4月6日(同)の15,715円までの7営業日で1,400円以上下落しており、4月7日、8日と2営業日連続での上昇に、ほっと胸を撫で下ろされた方も多いのではないでしょうか。

軟調の大きな要因は円高・ドル安が止まらないことです。7日の海外市場では円相場が1ドル=107円台後半にまで上昇しました。

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麻生太郎財務・金融相は8日の閣議後会見で、足元の相場について「一方向に偏った動きが見られる」として、「場合によっては必要な措置をとる」とコメントしました。これを受けていったんは円が対ドルで下落しましたが、大引けにかけては108円台後半にとどまりました。

今週は売り一巡といった印象がありますが、楽観はできません。

14、15日には、米ワシントンでG20財務相・中銀総裁会議が開かれます。経済のてこ入れに向けて、何らかの政策的な協調が打ち出されると期待されます。

ただ、円高が大きなテーマになることはなさそうです。5月には主要7か国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)を控えています。政府・日銀がサミット前に為替介入を行えば、批判されることになるため、少なくともそれまでは介入はないとの見方が多いようです。

来週以降も引き続き、円高傾向の相場の動きに影響を受ける神経質な展開になりそうです。

目先の節目である16,000円も下抜ける

今週の動きをテクニカル面から見ると、週の頭の4月4日は窓を開けて始まり、若干の陽線となりましたが、4月1日の大きな陰線に食い込むことができず、ほぼ十字線といったところでした。戻りは弱く、翌日からさらに下落しました。

目先の節目となる16,000円前後では若干もみ合う様子もありましたが、それを下回ると、6日は一時、直近の安値である2月17日の15,632円よりも下がってしまいました。

ただ終値は戻りました。また、6日、7日がほぼ十字線となっていることに加え、8日はここ数日の間では長めの陽線で終わっています。

来週はまず、5日移動平均線との関係をチェック

今後の展開ですが、大きく2つの展開が考えられます。まず、ここから反発するという方向です。

目先の節目である16,000円を割り込みましたが、直近の安値である2月17日の15,632円にはサポートされた形となっています。8日が陽線引けとなっていることから、サポートラインに跳ね返されて戻ることが考えられます。高値は5日移動平均線を上回っていますし、終値もほぼ5日移動平均線と重なっています。

その場合の目標としては、目先の節目としての16,000円、16,500円、25日移動平均線の16,700円前後、さらに、その上の節目である17,000円などになります。

もう一つの方向としては、現在の15,500円前後でもみ合った後、そこから下落していくパターンです。

16,000円前後は過去にもみ合ったところですが、現在はその下限付近と言えます。2月17日の15,632円がサポートラインになっていますが、そのサポートラインを割ることになると、今度はそれがレジスタンスラインになります。

そうなると、その下は2月12日の安値(14,865円)まで、もみ合ったところがありません。いわば、視界が広い状態です。急に下がることもあるので注意が必要です。

来週はまず5日移動平均線との関係をチェックしたいところです。陽線が移動平均線に支えられるような形になるなら、底入れを意識していいと思います。

【2016年4月8日 下原 一晃】

■参考記事■

>>長期投資を始めたい人向きのお買い得インデックスファンドとは

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。