個人投資家の投資信託購買スタンスの2極化は続くが、目を引く動きも

この記事の読みどころ

全体として、引き続き毎月分配型に人気があります。

内外の新興市場や中小型株への注目が個人投資家の間で高まってきました。

特に、景気の不透明な局面でグローバルの中小型株を積立で活用する投資手法はとても参考になります。

市場心理が冷えた2016年4月4‐8日

4月の第1週にあたる4月4日から8日は、世界的に株価が軟調でした。円高が進み、日本株も下げました。現地通貨ベースでの各国の主要株価指数の推移を見ると、日本株が最も芳しくないパフォーマンスになっています。一方でブラジル、タイ、インドネシア、メキシコなどの新興国市場は年初来プラスのパフォーマンスです。

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では、個人投資家はこうした投資環境の文脈の中でどう行動したのでしょうか。

楽天証券の2016年4月4‐8日の投信全銘柄売れ筋ランキングを見る

まず、全体ランキングです。

第1位:日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)

第2位:ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)

第3位:楽天日本株4.3倍ブル

第4位:DIAM新興市場日本株ファンド

第5位:ニッセイ日経225インデックスファンド

楽天証券の2016年4月4‐8日の投信積立売れ筋ランキングを見る

では、積立での売れ筋ランキングはどうでしょうか。

第1位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第2位:たわらノーロード 先進国株式

第3位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第4位:世界経済インデックスファンド(株式シフト型)

第5位:EXE-i グローバル中小型株式ファンド

引き続き人気の毎月分配型ファンド

全体ランキングの人気投信の基本的な顔触れは、前回のレポートと大きく変わっていません。日本株投資に加えて日本株のコールオプション売却と高金利通貨投資を行うファンドや、世界のREIT(リート)市場に投資するファンドは、マイナス金利のもとで毎月分配金を求める投資家層に引き続き支持を得ているようです。

また、日本株のインデックスファンドやブル型ファンドは、株価の反発を狙う投資家に支持を受けています。

日本の新興市場を投資対象とする投信が上位ランクイン

全体ランキングで今回興味深いのは、日本の新興企業に投資する投信が上位にランクインしたことです。主要企業の業績に懸念が残る中、物色が新興市場に移ると見た投資家の機敏な動きを反映していると思います。

積立ランキング上位にグローバルの中小型株投信が登場

積立口座での投信の売れ筋は前回と大きく変わらず、中長期の資産形成を積立で行うという目的に対し、教科書通りの正統派のファンドが並んでいます。面白いのはグローバルの中小型株投信が人気を集めていることです。世界景気の不透明感が強い局面で中小型株を積み立てていく投資戦略は、なかなか鋭い着眼点だと思います。

【2016年4月14日 投信1編集部】

■参考記事■

>>債券型投資信託の注意点―毎月分配型を見極めるポイント

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。